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FLO:Q(フローク)開発者、竹下直孝氏

 注目度の高いブログパーツ「FLO:Q(フローク)」を開発したソニー株式会社コポレートディベロップメント部ネットメディア開発室の竹下直孝さんに話を聞いた。日本ではブログパーツとしたほうが通りがいいのだが、FLO:Qの実質は今、米国で話題を集めているウィジェットである。FLO:Qにかける思いを語ってもらった。(記事は概要。インタビュー全編は動画でご覧になれます)

編集型ブログパーツ

-FLO:Qとは?
 昨年10月に始めたブログパーツ。個人のブロガーがブログ上に自分が発信したい情報を設定して、訪問者とシェアする。そのための環境を提供しているのがFLO:Q。
サイドバーに管理画面から設定できる。40ブログサービスで利用可能。

-HTMLが分からないとむつかしい?
 プロバイダーによって簡単に貼り付けられるサービスと簡単にできるサービスがある。簡単にブログパーツを貼り付けられるプロバイダーが増えている。

-どんなブログパーツ?
 FLO:Qは、編集型ブログパーツ。一般的なブログパーツは中身がセットされたもの。時計のブログパーツとか。映画のプロモーションだけを見せるブログパーツとかがある。FLO:Qは25サービスと連携している。例えばeコマース、動画、写真など。

-アマゾンなどのブログパーツとどう違うのか
 サイドバーは有限な領域。スペース的に多くのブログパーツを張れない。マルチタイプのブログパーツだと6個のコンテンツを、タブの切り替えで1つのブログパーツ内で見せることができる。

ブログとは異なるリッチなコミュニケーションメディア

-今開発中の機能にはどういうものがあるのか
 方向性としては、「ユーザーが発信をより簡単に」を重点的に。デザイン性も重視している。
 ユーザーは、FLO:Qを張ったあとの変化に期待している。「来訪者が増えているのか」「リピーターが増えているのか」を気にしている。これからの重点ポイントは、ブログガーと訪問者をつなげていく、コミュニケーションの部分を強化していきたい。コミュニケーションを楽しめるようにしていきたい。

-コミュニケーション、具体的にはどういうことを考えているのか?
 自分が見せたいものを優先的に、自動再生も考えていかねば。またテキストだけではなく、もう少しリッチにコミュニケーションをできるようにしたい。その1つとして、お互いをお気に入りに登録できる機能をつけたり、テキストだけではない、フリーハンド、スタンプ、背景、落書きのコミュニケーションを提案している。絵日記を書くブロガーもいる。絵でコメントしていく読者もいる。ブログとは違うコミュニケーションが生まれている。そういうところを強化していけば、おもしろいように思う。
 また記事のネタになるような情報を供給していきたい。FLO:Qを通じてニュースの記事や写真を提供するということも重点ポイントになる。

-今までデッドスペース的に見られていた右や左のコラムに注目した理由は?
 日本人のブログは言語別の記事投稿数で世界一。世界のブログの37%が日本語で書かれている。日本のブログは非常にアクティブ。芸能人ブロガーの中には1日に10本以上アップする人も。記事の中の情報がどんどん流れていく。過去の記事はなかなかアクセスされない。
 サイドバーはどの記事でも必ず露出している。必ず見られている。継続的に訴えたい情報は記事の中に書かなくてもサイドバーを利用することで十分な情報発信につながる。サイドバーをきっかけにさまざまなコミュニケーションが生まれてくる。FLO:Qはコミュニケーションメディア。その意味で、ユーザーがつながっていく世界観を作れる領域としてサイドバーが一番おもしろいと思った。

ソニーの強み生かして家電機器とも連携できるウィジェットに

-ブログパーツって、「ガジェット」「ウィジェット」などとも呼ばれてますよね。
 日本ではブログパーツが一般的なんですが、米国では「ウィジェット」とかも呼ばれますよね。マイクロソフトのビスタにもサイドバー領域といってウィジェットの領域が確保されている。メディアも注目しており、脇役から主役に急になった感がある。
 ウィジェットの重要性が増す流れにあるとは思っていたが、ここまで急速にウィジェットに注目が集まるようになるとは思っていなかった。グーグルにしろ、ヤフーにしろ、デスクトップなどのユーザーにより近いところにタッチポイントを持とうという動きがあった。
 日本では先取層、アクティブなネットユーザー層、コンテンツに対するリテラシーが高い層というとブロガーということになる。ということで、ブロガーにアプローチを意識せざるを得なかった。まずはブログパーツ、ブログウィジェットという形でリリースした。

-ということはブログ以外のところで使えるパーツ、ウィジェットを開発することを最初から考えていた?
 そう。人に見せたい情報は、自分が見たい情報でもある。自分のためのパーソナルな領域でFLO:Qを使えるようにしてほしいいう要望が当初からあった。パーソナルな領域で使えるFLO:Qの開発も粛々と進めてきている。

-ウィジェットを貼り付ける場所としては、ブログ、デスクトップ、マイページ、それから携帯電話などがあるが。
 ノキアケータイ上でウィジェットを乗せることができると聞く。
 ソニーはノンPCのデバイスとして液晶テレビ「BRAVIA(ブラビア)」の春のモデルから、アプリキャストという機能が搭載された。アプリキャストは、テレビを見ながらインターネット上の情報を閲覧できるというもので、まさにテレビ用ウィジェット。今後はPCに限らず、ケータイやネット家電の領域などノンPCの領域で使えるウィジェット、ネットに接続して情報を表示するウィジェットは、どんどん発展、拡大していくと思っている。

-1つの領域で作ったウィジェットを別の領域用に作りなおすのは、大変なことなのか。
 いろいろある。しかし、それぞれの領域で作ったものが相互に展開できるような環境になりつつある。

-マイページの競争は激しくなっている。が、現状はテキストベースが多い。多彩なリッチコンテンツが使えるようになるのか。
 われわれが作っているパーソナルな領域では、FLO:Qの資産である、25社と連携しているリッチコンテンツを、同じように使えるようにしたい。

-自由度は高まっているのか
 自由度を高めていきたいと思う。今年中にウィジェットの領域で新しいサービスが各社から出てくると思う。ウィジェットが一般的になるということは、非常にいいことだと思う。技術情報もある程度、開示しながら、みなさんと一緒にマーケットを広げていきたい。

-ソニーの強みは
 ウィジェットが、ノンPCの領域に入っていくのは間違いない。ソニーの製品との連携できるのが強み。(取材:時事通信・湯川鶴章)

ソニー株式会社は、第3回時事通信テクノロジーセミナーのスポンサーです。

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