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グーグルは無敵ではない

 情報のデジタル化が加速するなかで、ネット上にあふれる情報を整理する必要性は高まるばかり。検索技術は今後もネットにとって再重要な分野でありつづけることは間違いない。
 しかし検索がすべてなのだろうか。検索技術でグーグルを負かすことは不可能なのだろうか。

Socialmedia  何度も書いているようにわたしはグーグルのサービスが大好きなのだが、それでも最近はグーグル以外の検索エンジンも多用するようになってきている。わたし はファイヤーフォックスというブラウザーを使っているのだが、ツールバーの検索窓のところにプラグインとしていろいろな検索エンジンを簡単に追加できるの で重宝している。わたしは10個ほどの検索エンジンのプラグインを搭載している。
 もちろんウェブサイトを検索するときにはグーグルのプラグイン を利用する。手順としては、ツールバーの検索窓にキ-ワードを入力して、矢印ボタンを押して複数の検索エンジンのリストからグーグルを選択して、クリック する。そうするとグーグルのトップページにアクセスすることなく、グーグルの検索結果のページを表示してくれる。
 ブログを検索したいときはツー ルバーのところでテクノラティを選択するし、百科辞典に載ってそうな事象を調べるのにはウィキペディアを選択する。本や著者を検索するときにはアマゾンの ツールバーを選択するし、国語辞典ならgooの辞書のツールバーを選択する。最近はウェブサイトでも、サグールを使って検索することも増えてきた。
  仕事柄ニュースをチェックすることが多いのでニュース検索の性能のいいツールバープラグインが登場してくれないかと願っている。例えばIT関連のニュース をツールバーの検索窓から一発で検索できるようになればうれしい。自分が愛読しているブログやニュースサイトの過去記事だけを検索できるプラグインは開発 されないだろうか。
 恐らく開発されるであろう。
 人々の多様化する検索ニーズに応えるため、無数のニッチ検索エンジンが開発されることになると思う。人々は自分の情報ニーズに合った検索エンジンのプラグインを選んで、ブラウザーに搭載することになるだろう。
  グーグルが主要検索エンジンであり続けることは間違いないだろうが、ニッチ検索エンジンの集合体の力も決してあなどれない。もちろんグーグルは、多種多様 なニッチ検索エンジンの分野に進出し始めている。しかし、そのすべてにおいてグーグルが1位になれるわけはない。グーグルがこれまでに進出した分野を見て もこれは明らかだ。ショッピング専門の検索、ブログの検索、ビデオ投稿サイト、ブログサービス……。グーグルに勝るサービスが存在するニッチ分野はいくら でもある。グーグルといえども、世界中の発想力の豊かな人材、技術力のある人材をすべて雇用することは無理なのだ。
 モバゲータウンは、モバイル の検索エンジンを開発中だ。その検索エンジンの最大の特徴は、モバゲータウンのユーザー情報を生かすところにある。ユーザーの年齢、性別などの属性に加 え、ユーザーの参加するコミュニティなどの情報を、モバゲータウンは把握している。こうした情報を検索結果に反映させ、その年齢の、その性別の、そのコ ミュニティに参加している人にとって、もっとも重要とみられる情報から順番に表示していく考えだ。いわゆるパーソナライズ検索だ。
 互いにリンク を張るという習慣があまりにない携帯電話の世界において、リンクの数で情報の重要度を決めるグーグル検索の手法は、うまく機能しない。パーソナライズ検索 のほうが効果があるのではないだろうか。そしてそうしたパーソナライズ検索は、300万人のユーザーコミュニティを抱えるモバゲータウンだから可能なの だ。(湯川鶴章)

この原稿は出版に向けた未完成原稿です。引用する際は、ご注意ください。

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