YouTubeの誤解されたミッション
ユーチューブが米国でブレイクしたきっかけは2006年2月頃、NBCの番組で放送された「Lazy Sunday」というラップミュージックの映像クリップが、視聴者の手でユーチューブで公開されたことによる。
その後もテレビや映画などから違法にコピーされた動画ファイルが続々と集積し、今なお大問題となっている。
日本で注目されるきっかけになったのも、2006年7月の「極楽とんぼ」事件や8月のボクシング世界ライトフライ級タイトルマッチにおける「疑惑の判定」がきっかけだった。12月の紅白歌合戦で、バックダンサーが全裸に見えると抗議が殺到した(実際はボディスーツを着用していたが)DJOZMAのパフォーマンスなどもユーチューブの“目玉コンテンツ”だ。
このような経緯から、著作権侵害行為の横行するするいかがわしいサイトという評価もまるっきり見当はずれというわけではない。しかしそれは、一部のユーザーによって本来の趣旨と大きく異なる使い方をされているだけだ。ユーチューブの功績を「膨大な海賊版映像のアーカイブを作り上げたこと」ととらえるのは大きな誤解である。
ユーチューブ(You Tube)のTubeとは、英語で「ブラウン管」を意味する。すなわち「あなたのテレビ」であり、もともとはあくまでユーザーが(他人の著作権を侵さない)自分のオリジナル動画を自由に公開するためのツールなのだ。(湯川鶴章)
この原稿は出版に向けた未完成原稿です。引用にはご注意ください。誤字脱字、事実誤認などの指摘は大歓迎です。
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