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SEMとSEO

 グーグルの検索エンジン革命は、それ自体が一つの新しいビジネスモデルでもある。グーグル以前のウェブマーケティングの主流は「バナー広告」だった。誤解を恐れず極言すれば、Yahoo!に代表されるポータルサイトや人気サイトのトップページなど人々の目に触れやすい、しかし限られたバナー広告を高額の費用で取り合う状況は、新聞や雑誌の広告スペースのデジタル版でしかなかった。

 〝使える〟検索エンジンという強固な技術を確立したことにより、グーグルは「検索連動型広告(リスティング広告)」(サービス名はアドワーズ)という巨大な収益源を手にし、さらには「コンテンツ連動型広告」(サービス名はアドセンス)という新たなサービスも提供可能になった。そして、Yahoo!やMSNも同様の方向性へと舵を切った。

 このように、〝使える〟ウェブ検索エンジンを二次的(あるいは三次的)なプラットフォームと捉え、その上で展開していくマーケティングは、広い意味で【SEM(サーチ・エンジン・マーケティング)】と呼ばれている。

 そして、SEMを実際に展開してくための具体的な手法・技法の核となっているのが、「検索エンジン向けの最適化」という意味合いでの【SEO(サーチ・エンジン・オプティマイゼーション)】である。ごく簡単にいうと、SEOとは、特定のキーワードやキーワードの組み合わせによる検索結果の上位に、自社のページがランクインして表示されるように各種の措置を講じることである。

 実際、ウェブならではのマーケティングや広告という領域で考えれば、二十一世紀初頭の5年間は、SEM/SEOの時代だと言っても過言ではないだろう。たとえば、2007年の年始の時点で「SMO SEO」という二つのキーワードでグーグル検索すると(日本語ページ)、実に123万件のページがヒットする。「SMO SEO 検索」という3つのキーワードで絞り込んでみても47万件以上だ。

 また、日本のアマゾン(amazon.co.jp)の「和書」で「SEO」を検索すると、タイトルにこの言葉を含むものだけで30冊がヒットする。明らかに分野違いのものを除いても、古くは、『アクセスアップのためのSEOロボット型検索エンジン最適化』(住太陽/アングラーズネット著。2002年9月。エーアイ出版)から、新しくは『できる100ワザ SEO & SEM 集客も売上もアップするヤフー!・グーグル対策』(大内範行ほか著。2006年9月。インプレスジャパン)まで、18冊がリストアップされる。その他、SEOをタイトルに含まない数多くのマーケティング関連書籍もSEOを扱っている。

 業界人としては、インプレス社のいわゆる『できる』シリーズにまで登場している点は特に印象深い。SEOはもはや〝バズワード〟ではなく、具体的な意味や方法論を伴う業界用語になっているということであろう。

「SEOからSEO+SMO(ソーシャルメディア向け最適化)へ」(山中 歩)


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