ユーチューブの真骨頂は「共有」にあり
ユーチューブで一回当たりアップロードできるファイル容量は100メガバイト、尺(再生時間)は10分に制限されている。この制限は著作権侵害を防ぐ施策の1つで、映画やテレビ番組を一本まるまる公開するには短すぎるようになっている。
だが、日常のスケッチや自己紹介の映像をアップロードするには十分だろう。「ディレクター」専用アカウントを取得し、申請書を提出すれば、長時間の動画をアップロードすることも可能だ。
デジタルカメラや携帯電話で使われる汎用的なファイル形式ならほとんどそのままアップロードが可能。アップロードされたファイルは、フラッシュ形式の動画フォーマット(FLV)に自動変換される。画質はQVGA(320×240)であり、アナログ放送の4分の1程度しかない。画面いっぱいに表示して視聴するにはもの足りないものの、ファイルサイズが小さく抑えられるというメリットがあり、特に高性能なパソコンでなくてもスムーズに再生できる。また、インターネットに接続されたパソコンの約98%がフラッシュプレーヤーをインストールしているといわれており、ウィンドウズかマックかに関わらず、ユーチューブの動画を見るために特別なプレイヤーソフトを導入する必要はない。ユーチューブの視聴者は動画を見終わった後の画面に表示される「share」ボタンから友だちにメールを送って映像が公開されるページのURLを紹介したり、気に入った作品(のリンク情報)をまとめて保存しておき、ソーシャルブックマークのようにほかのユーザーと共有することができる。また、メンバー登録をすれば、閲覧した動画にコメントを書き込んだり、動画の作者(アップロードした人)にメッセージを送ることもできる。
コメントはテキストだけに限らない。動画の感想をビデオカメラの前で話し、その様子をビデオコメントとして、元動画のページに表示させることもできる。日本人ユーザーのビデオコメントを見かけることは少ないが、欧米のユーザー間では動画対動画のコミュニケーションも徐々に広まりつつあるようだ。動画を公開する相手を友達のみに限定したり、同じテーマに興味を持つ人々とコミュニティ(グループ)を形成することも可能で、SNSとして必要かつ十分な機能を備えていることがわかる。
また最近、個人のブログにユーチューブの動画が貼り付けられているのをよく見かけるが、これを可能にしているのは、ユーチューブが貼付用のコード(HTMLタグ)を提供しているからだ。
ブログサービスによってはHTMLタグの使用を禁止しているケースもあるようだが、基本的にはほとんどのブログやホームページから、直接ユーチューブの映像が再生可能だ。つまり、ユーチューブの動画はほかのサイトに埋め込まれ、口コミにより広がることを前提としているわけだ。
さらに、ユーチューブにアップロードされた動画ファイルは、写真共有の「フリッカー」と同様にタグを付けられる。これによりタイトルやジャンルだけで伝えきれない情報を自由に記述できるので、目的の映像が探しやすくなる。(湯川鶴章)
この原稿は出版に向けた未完成原稿です。引用にはご注意ください。誤字脱字、事実誤認などの指摘は大歓迎です。
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