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多様化するSNS

 こと利用者数において、欧米ではマイスペースが、日本ではミクシィが圧倒的に優位に立っていることは論を待たないが、SNS市場は潜在的にまだまだ成長する可能性を秘めている。

Socialmedia 米国では、参加者の資格を限定したり、参加目的を特化した専門SNSが数多く存在し、活況を呈しているものも多い。複数のSNSを使い分ける人も珍しくない。

 たとえば、米国の大学生の多くが参加する「フェイスブック」は、講義やテストの情報を交換するために欠かせないコミュニティとなっている。また、求人求職に目的を特化した「リンクトイン」では誰がどのような職歴を持ち何を得意としているのかを公開しているが、「○○さんの知り合いの知り合い」を辿りながら、信頼できる適切な人材を探せるとして、リクルーティングに利用されている。リンクトインの登録者数は850万人。企業による利用は一部有料で、これが広告収入と並ぶ大きな収入源になっているという。「誰が誰を知っているのか」を可視化させてくれるSNSは、実務的な意味でも利用価値が高いのである。

 日本でも、経営者専用の人脈作りを目的にした「CEOリンク」のようなSNSもあれば、4000人を超えるアーティスト、クリエイターなどが参加している「ロフトワーク」や、医療関係者専門の「メディスタ」など、職種別・業界別にターゲットを絞ったものもある。あるいは、女性限定のSNS「エンガール」、さらにはナイキが運営するサッカーファン限定の「ジョガ(joga)」、ほかにもオタク限定SNSなど趣味性の高いものも多い。

 現実的には、専門SNSは数ばかり多く、そのすべてが活性化しているとは言えない。しかし、専門分野に属する人とつながり合うことで議論を深めたり新たな知見を得られたり、あるいはそのSNSのメンバーになること自体でステイタスが生まれるようなメリットもあるだろう。

 マイスペースやミクシィのように巨大化するSNSがある一方で、細分化する専門SNSが持つ可能性は無視できないと思う。

▼フェイスブック(http://www.facebook.com/)
▼リンケッドイン(http://www.linkedin.com/)
▼CEOリンク(http://www.ceolink.jp/)
▼ロフトワーク(http://www.loftwork.com/)
▼メディスタ(http://www.medista.jp/)
▼エンガール(http://www.engirl.com/)
▼joga.com(http://golfdayo.com/)

(湯川鶴章)

この原稿は出版に向けた未完成原稿です。引用する際は、ご注意ください。

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