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電子書籍、電子新聞による業界再生は絶対にありえない

 AppleのタブレットPCが近く発売されるとの見方が強まる中、電子書籍や電子新聞によって出版業界や新聞業界が再生を果たすのではないか、という期待が高まっているようだが、断言しよう。そんなことは絶対にありえない。
 確かに電子書籍リーダーを購入した人は本をより多く購入する傾向にあるようだし(関連記事電子書籍リーダーを購入した人は書籍をより多く購入する=GigaOm)、新聞社のデジタル部門はそれなりに成長を続けているところもあるようだ。しかしそれは、従来の紙ベースの事業が激しく落ち込んでいる中での話だから、明るい話に聞こえるだけのこと。そこが明るいからといって、企業再生、業界再生をかけてリソースをそこに集中しても、企業も業界も縮小の一途をたどるだけである。
 コンテンツをデジタル化するだけではだめなのだ。メディア事業の本質自体をインターネットという新しい環境に合わせて進化させなければならないのだ。  メディア事業の本質は、昔も今もコミュニティ運営である。コンテンツを読みたくて人が集まってくる。情報の周りにコミュニティができるのである。そしてそこにコミュニティがあるので、さらに情報が集まってくる。この正のスパイラルがメディア事業の本質なのだ。
 日本経済新聞が分かりやすい例だろう。有益な情報が集まっているので、ビジネスマンが読者になる。多くのビジネスマンが読んでいるので、ビジネスマンにリーチしたい企業は日経に取り上げてもらいたいと思うようになる。広告を出稿したいと思うようになる。こうした情報が集まるので、日経はさらに読み応えが増す。これがさらに読者を増やす。そしてビジネスマンとして話題についていくには日経を読むことが必要条件となる。ここまできて初めて、メディア事業が収益性の高い事業として成立するわけである。

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マスメディアは今後、ソーシャルメディアのコンテンツ置き場の役割が確定してしまうだろう

 メディアの変革期なんで、いろんな人がいろんな定義でメディアの話をするので、まったく話が通じないことがよくある。以前、新聞関係者から「ヤフーのことは普通の日本語ではメディアとは呼ばない」と言われたこともあるぐらいだし。【関連記事】だからヤフーも報道機関になるって言ったじゃない  いろんな定義を見ていくと、メディアって「情報を伝達する媒体」のことって定義でまあいいか。「媒体」とは「なかだちをするもの」「真ん中に位置し、仲介するもの」みたいな感じかなあ。  そういうような定義を使うと、20世紀にはテレビ、ラジオ、新聞、雑誌が「メディア」だったというのは正しい認識だと思う。  でも21世紀になってインターネットが社会で最重要の情報伝達インフラになることは間違いなく、その中で「人と人との真ん中に立ち、情報伝達を仲介する」ものといえば、Twitterであったり、Mixiであったり、というソーシャルメディアだ。つまりネットが社会の核になる21世紀においては、本来のメディアの定義に該当するのはソーシャルメディアということになる。  決して新聞などのオールドメディアは、人々の輪の真ん中には位置していない。  その証拠にアクセス数を自慢する報道機関のニュースサイトを見てみると、そのアクセスの大半はヤフーからの流入だったりする。ヤフーにニュースコンテンツを提供する見返りの一部として、ヤフー側に報道機関サイトへのリンクを置かせてもらっているのである。ヤフーというコミュニティに集まってきた人は、リンクをたどって報道機関のサイトへ一時的にジャンプしても、またヤフーに戻っていくのである。  つまりオールドメディアは、ヤフーの外側に置かれたコンテンツのストレージなのである。 001
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Appleタブレットは「超読書」を作り出せるか=出版業界激変の夜明け前

 電子書籍の時代の幕を切って落としたのはAmazonだということで異論はまあないだろうと思う。ソニーは早くから電子ブックリーダーを手がけてきて、それなりに売れてはきたのだろうけど、やはりAmazonが電子書籍の閲覧から購入、配信まで、ワンストップのユーザーエクスペリエンスを提供したことで米国での電子書籍の本格普及が始まったという見方で間違いないと思う。
 では今の電子書籍の形がインターネット上の最終形態かというとそうは思わない。ほかのサービスや商品を見てもそうだけど、最初は既存の形をデジタルに変換するところから始まるんだけど、それがやがてデジタルの特性をより生かしたものに進化する。
 例えば、広告。最初に登場したバナー広告は、いわば雑誌の広告をデジタルにしただけのようなアイデアだった。そこに、よりインターネットらしいキーワード広告が登場した。
 メディアサイトも同じ。最初は新聞のように情報を集めたポータルサイトが登場した。情報をデジタルにしただけのようなサイトが以前は中心だった。そこにFacebookやTwitterが登場した。双方向というネットの特性を生かしたサイトが主流となりつつあるわけだ。  電子書籍も今は、本をデジタル化しただけの状態である。そこまではAmazonが達成した。Appleがタブレットを出してくるのなら、それをさらに進化させたユーザーエクスペリエンスを打ちだそうとするのではないだろうか。読書を超える「超読書」とでも呼ぶべきコンテンツ消費の形を提案してくるのではないだろうか。
 Wall Street Journalによると、Appleはタブレットの開発に当たり有力出版社や新聞社にアプローチしているようだ。

HarperCollins Publishers is negotiating with Apple Inc. to make electronic books available for the introduction of a new tablet device from Apple, according to people familiar with the situation, posing a challenge to Amazon.com Inc. HarperCollins is expected to set the prices of the e-books, which would have added features, with Apple taking a percentage of sales. Details haven't been ironed out. Other publishers also have met with Apple, people familiar with the matter said. Apple declined to comment.

 Appleと協議していると報じられているHarperCollinsという出版社は、電子書籍にビデオや著者インタビュー、ソーシャルメディアツールなどを組み込んだ書籍の構想を語ったことがあるようだ。

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AppleがIP電話に乗り出す可能性とキャリアから主導権を奪う可能性

 ポルノや反社会的な内容でない場合にAppleがiPhoneアプリを承認しないときは、Appleが同様の機能の搭載を計画している証拠ー。 iPhoneアプリの開発者の間で、そんな話を聞いたことがある。ということはAppleが3G回線を使ったIP電話機能を搭載したアプリを承認しないと いうことは、Apple自体がその機能を将来のiPhoneに搭載する準備を進めているということになる。

 ネタ元は、9to5Mac。SkypeのブロガーのPeter Parkesさんと、9to5Macの中の人が9to5Macのコメント欄で次のようなやり取りを交わしている。

"Come to think of it, didn't AT&T OK VoIP apps on the iPhone?  In October of last year?!  Where's that too?"

AT&T did, but unfortunately Apple's current restrictions mean that we can't distribute a 3G-enabled app in the App Store.

 結局AT&TってiPhone上でのVoIPをOKしたんじゃなかったっけ、という9to5Macの人の問いに対し、そうなんだけど残念ながら今は3Gのアプリの配布は認められてないんだ、ってSkypeブロガーが語っている。

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27日にAppleタブレット、iPhone OS4を発表=米Foxnews.com

 米大手テレビネットワーク系列のFoxnews.comが、1月27日のAppleのイベントで、うわさのタブレットPC、iPhone OSの次期バージョン、それにiLife2010が発表される、と報じている。iPhoneの次期ハードウェアが発表されるわけじゃない。あくまでもOS(基本ソフト)のバージョンアップの話。

I spoke to a source at Apple this morning, before the invite hit my inbox, who said the event would likely focus on three projects: The tablet device, iPhone 4, and a new round of iLife 2010 software. While we won't see new iPhone hardware just yet, we will see the next-generation software.

 Appleは報道関係者に発表イベントの招待状を送り始めたので、27日に何らかの発表があるのは事実。いろんなところからウワサが流れているので、タブレットが登場するのは間違いないと思うのだけど、どうだろう。  iPhone OS 4.0というのは、いろんな画面サイズにも対応できるOSになるというウワサもある。

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ブログによる収益増のヒントは良質の記事の蓄積にあり

 普通のブログを立ち上げるだけなんで期待しないでください、と書いたにも関わらず、TechWaveスタートの報に対し、大変多くの期待と応援メッセージをいただいた。本当にありがとうございました。  いろいろな意味でわれわれの新スタートに関心を持っていただけたのだとは思うが、Twitterの反響を見ていると「半年で黒字になるかどうかの実験」という部分に興味を持たれた人が多かったように思う。  コンテンツはただになる、ブログで儲けることは不可能、といわれる中で、少なくともなんとか生活できるだけの収入をブログだけで得ることができるかどうか実験するところに、多くの人の興味が集まったのだと思う。  ブログだけで食っていきたい!これは多くのブロガーの夢だろう。僕も本当にそう思う。ブログで好きなことを書いて、それで生活できれば、どれだけすばらしいことだろう。  自分自身、どうすればブログだけで生活できるようになるのか、いろいろと昨年末ぐらいから調べてみた。プロのブロガーになりたいなら月にエントリー300本書け!という記事に書いたように、USではブログこそがメディアの中核に位置するようになり、大手広告主もブログを重要な広告媒体として認識し始めているもよう。そしてプロのブロガーがブロガー全体の13%もいる、ということだ。USのプロのブロガーって一日に15本くらいは記事を書くのだそうだ。僕も試してみたけど、せいぜい4、5本。とても15本も書けない。  それであきらめかけていたんだけど、ライブドアの田端さんから「そんなに書かなくてもやっていけますよ。というより良質の記事を4、5本書くほうが収益が高まりますよ」というお話を聞いて、それならやってみようかと思うようになったわけだ。
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いえ期待されても、普通のブログですけど

今日13時に新しいブログメディアを始めますと、アチラコチラで話したもんだから、TwitterのTLなんかに「期待」なんて書かれているけど、あまり期待持たないでください。フツーのブログですから。急に新しいことをするのじゃなくて、フツーにブログ的なことをやっていくだけです。何も目新しいことないっす。  ただこれからやりたいことは

  1. ブログを核にして、周辺に収益事業を立ち上げたい(いろいろ準備中)
  2. ブログ自体の広告収入で半年以内の黒字化を目指す(低コスト運営と最高峰のアドセンスのノウハウで)
  3. IT系の若手ライターのプロデュース、マネージメント

 という感じですね。ですから見た目、特に変わったことのないブログです。
TechWave本日スタート

Google Docsにどんなファイル形式でも記憶可能に=クラウド上のハードディスクに

 クラウド上のハードディスクのようなものになるんだろうなあ。Googleのブログから。

you can upload to Google Docs any file up to 250 MB. You'll have 1 GB of free storage for files you don't convert into one of the Google Docs formats (i.e. Google documents, spreadsheets, and presentations), and if you need more space, you can buy additional storage for $0.25 per GB per year.

1つのファイルで250MBまで。1GBのストレージが無料で。追加ストレージは1GB当たり年間25セント。
今までは、ワープロ、表計算、プレゼンテーションのファイルはGoogleのフォーマットに変換した上で、保存できたけど、これらのファイル以外のものも保存できるようになる。音楽やビデオなんかも保存できるってことだ。
もちろん共有も可能。1、2週間以内に開始。

iPhone4Gはテレビ電話機能付きで韓国で4月発売=Korean Times、ってほんとか?

Korean Timesが報じている。

KT, an exclusive local partner of Apple to sell iPhone, plans to introduce an upgraded version of the device ― 4G iPhone ― to
the domestic market in April at the earliest.
Talks over initial sales volume of such gadgets have already been underway and KT is set to sell the devices to its bigger local corporate clients as a "litmus test" in April, KT officials said.

 KT, the runner-up of SK Telecom in the local telecom market, however, plans to provide the upgraded iPhones to local distributors in June.

実験的に4月にKTから大手企業向けに発売になる、という。正式には6月発売。

a high-ranking KT executive told The Korea Times, asking not to be identified.

KTの幹部がそう言ったんだってさ。
で、どんな機能かっていうと、

They said the coming 4G iPhones will be equipped with
organic light emitting diode (OLED) screens on surface and live video
chat functionalities, while removable battery is highly likely.

有機EL画面と、テレビ電話機能、バッテリー取り外し可能・・・。スゲー。

まあそんなことよりも何よりも、Korean Timesが自信たっぷりに報じているのがすごい。ご存知のようにAppleのこういった話って普通漏れてこないし、NDA交わしているから、漏らしたと ころってAppleからこっぴどく怒られるはず。だからこれまでのウワサって、ネタ元が特定できないようなものばかりだったし、ネタ元がある程度分かる話 だったとしてもネタ元が使う表現は非常に曖昧なものが多く、結局のところははっきり分からない、って感じのものが多かった。
 米Fastcompanyも少々驚いた感じで、このKorean Timesの報道を転電している。

This is hot stuff, so it needs to be taken with a healthy dose of
skepticism, but the Korea Times is reporting--with extreme
confidence--that the fourth gen iPhone will be on sale in April, with a
pile of new features.

注意して取り扱わなければならない情報だけど、すごく自信たっぷりに報じているしなあ、というようなニュアンス。

キーボード主体のデバイスって、あーた。Twitterにはいいのかもしれないけど

 世界最大の家電見本市がラスベガスで開催されるとあって、実にいろいろなデバイスのネタが続出してますね。
 変わったものもあって、このAsusのEeeKeybord PCもスゲー。

 キーボードを省略したデバイスってあったけど、ディスプレーを省略したデバイスって、あーた。どうよ。
 iPhoneみたいな小さなディスプレーが横についていて、チャットやTwitterなんかに使えるんだとか。
 これ単体でもPCなんで、もちろん使えるんだけど、ウィンドウズをフルに使いたければ外付けのディスプレーが必要になるんだとか。
 おもしろいことを考えるなあ。
 スペックとか詳しいことはPC Magazineでどうぞ。

Appleによるモバイル広告ベンチャー買収を、Googleが歓迎

 先日の「Appleがモバイル広告のベンチャー買収?対Google戦の最前線はここだ!」の中で「そういえば、GoogleのAdmob買収って、独禁法か何かの話で、待ったがかかったんじゃなかったっけ?今回のAppleの買収で、かえってGoogleの案件がスムーズに通ったりして」って書いたけど、Googleもそれを期待しているみたい。
 Googleのオフィシャルブログが歓迎コメントを出している。

Today's news that Apple is acquiring one of AdMob's competitors, Quattro Wireless, is further proof that the mobile advertising space continues to be competitive.  And with more investments and acquisitions in the space, including from established players like Apple and Google, that's a sign that vigorous growth and competition will continue. That's ultimately great for users, advertisers and publishers alike.

 モバイル広告の領域はこれからも競争が激しいですよ、つまりだれも独占なんてできる状態じゃないですよ、って主張している。
 さあ次はMicrosoftがどこを買収するのか。日本のモバイル広告会社は、どう動こうとしているのか。注目したい。

iPhoneで操作するAR(拡張現実)カメラ付きヘリコプターのおもちゃ「AR.Drone」

iPhoneで操作するAR(拡張現実)カメラ付きヘリコプターのおもちゃ「AR.Drone」。って言っても何のことやら分からないでしょうから、百聞は一見にしかず、下の2本の動画をご覧アレ。

Parrot AR.Drone : Flight Demo (HD version)

Parrot AR.Drone : Augmented Reality Video Games Demo (HD version)

独立して何をしようとしているのか全部話ます!21世紀型ITライターの生き方

 いろんな人から「これから何をするんですか」と聞かれます。目指すべきところは以前のエントリーに書いたんですが、それでも「具体的にはどういうことですか」と聞かれることが多い。そこで14日に予定されているイベントで、考えていることをイッサイガッサイお話しようと思います。
 具体的にはブログメディアを立ち上げたいと思っているんですが、その辺の話もしたいと思います。特に、このブログメディアの立ち上げに参画したいと思っているIT系ライターの方いらっしゃいましたら、ぜひご参加ください。

【追記】ライトニングトークの模様はストリーミングで流す予定です。またライトニングトークの1つ1つについてエントリーを書こうと思っています。

以下、主催の株式会社アクシオンさんのページからのコピペ。





「会社内での独立した生き方と、会社からの独立
時事通信を退職されたばかりの、湯川鶴章さんをお招きして講演会を行います。
<概要>
日時: 2010年1月14日(木) 14:00-17:00
場所: 山王健保会館(赤坂)
費用: 無料
<プログラム>
14:00~14:10 開会のご挨拶
14:10~15:10 湯川さん講演
15:10~15:30 湯川さんに質疑応答
15:30~15:40 休憩
15:40~16:20 LT
16:20~16:50 交流会
16:50~17:00 閉めの挨拶

<ライトニングトーク>(敬省略)
福澤 俊「ウィキペディアに学ぶ情報編集術」

★終了後に懇親会を予定しています。
★フリーテーマで募集中です!「LT希望」とご記入ください。

「タブレットが普及するのなら、こんな教科書作りたい」というビデオ

 C直近のうわさではAppleのタブレットの発表は1月27日らしいけど、タブレットがもし本当に普及するのならこんな電子書籍を作りたい、という内容のビデオが公開された。
 ビデオを作ったのは、USの教科書出版社大手5社のジョイントベンチャーCoursesmart。 確かにこれまでの電子書籍リーダーのメリットって、非常に多くの本を1台のデバイスに記憶させて持ち運べるという程度だったけど、Appleのタブレット ならもっと表現力豊かな教科書を作ることができる。動画なんかも搭載してもっと分かりやすい教材を作れるだろう。そういう期待感が高まっている。ネタ元はWall Street Journalでした。

GoogleのNexus Oneの狙いは主導権をキャリアから奪取すること

 発表内容をサクっと見たところ、やはりそこが一番重要なんだと思う。自社のサイト上で直接ケータイを販売したかったんだろう。そうすることで、主導権をキャリアから奪い取りたかったんじゃないか。
  だって機能面では、ウェブページ上で音声入力が可能な音声キーボード(voice-enabled keyboard)がおもしろいとは思ったけど、あとは「iPhoneとどう違うの」というのが正直な感想。つまり何か新しい機能を追加したくて自らケー タイの開発に乗り出したんじゃない、ということだ。Googleが考えるケータイの理想的なユーザーエクスペリエンスの実現を妨げているのはハードメー カーではなく、キャリアだったんじゃないか。GoogleのオフィシャルブログのエントリーのタイトルもOur new approach to buying a mobile phone(われわれが提案するケータイの新しい買い方)となっている。
 昨日のエントリーで書いたように、iPhoneは機能面では最高のユーザーエクスペリエンスを提供しているのだが、通信面で最悪、というのがUSのユーザーの支配的な見解。 ほとんどのUS国内でのiPhone批判の矛先は、iPhoneをUSで独占販売するキャリアであるAT&Tに向けられることが多い。1つの国で、1つのキャリアに限定すれば、最高のユーザーエクスペリエンスを提供できない可能性がある、とGoogleは考えたんだろう。
 音声通話の統合サービスであるGoogle Voice(日本では使えないので、どんなサービスかよく分からないんだけど、携帯電話や固定電話を1つの電話番号にまとめたりする機能や、Skypeの ようなIP電話の機能を持っているのだと思う)のアプリのiPhoneのApp Storeでの販売が却下された背景にはAT&Tの圧力があったからだという説がある。そりゃAT&Tは、IP電話が普及すれば音声通話料収入が激減するんで困るだろう。でもそういったサービス供給側の都合で、ユーザーエクスペリエンスの向上を阻止するのは、正しいことではないー。 Googleはそう考えているのかもしれない。というか、それがGoogleっぽい考え方だと思う。

 だからサイト上でケータイを販売し、ユーザーが好きなキャリアの通信回線を選べるようにしたんだろう。

Today, the web store allows you to purchase the Nexus One without operator service or with service from T-Mobile USA. We expect to add more operators, more devices and more countries in the future, including Verizon Wireless in the U.S. and Vodafone in Europe.

  このpurchase the Nexus One without operator serviceってどういうことなんだろう。キャリアの契約なしに購入できるってことは、SIMカードを入れればどこででも使えるってことなんだろうか。 日本のキャリアのSIMカードを挿入すれば日本でも使えるのか?
 GIZMODOのGoogle Nexus One: Everything You Need to Knowという記事の中に「AT&Tの電波で使えるの?」という項目があって、それに対しては次のような回答になっている。

Yes, but you won't get 3G, because it only supports the bands for T-Mobile's 3G in the US: UMTS Band 1/4/8 (2100/AWS/900) and GSM/EDGE (850, 900, 1800, 1900 MHz).

 使えるけど、3G回線は使えない。ん?どういうこと?wi-fi環境でだけ使えるってことか?
 残念ながら、日本からはまだNexus Oneは購入できない。Nexus Oneの専用サイトで電話のアクティベートの仕方のところをクリックすると次のような文言が表示された。

Sorry, the Nexus One phone is not available in your country.

【追記】早速以下のようなつぶやき返しあり。TKS!

 AT&TはUMTS Band 2/5を使っているようなので、Nexus Oneでは使用できないようです。ドコモ、ソフトバンクはBand 1なので使えますが、電波法に基づく機器証明が必要です。現時点では多分NGですね。

【追記:その2】シリコンバレー在住の@hokayanからも解説をいただきました。TKS

そうです。529ドルのバージョンは、最初からunlockされているので、基本どこのキャリアのSIMでも使えます。( 使用周波数帯が違っている場合は動きませんけど。もちろんCDMAキャリアもだめです。)
なお、キャリア(T-Mobile)の2年縛りをつけて買うと、$179ドルです。 アメリカでGMS系のキャリアはAT&TとT-mobileしかないのですが、3Gデータ通信の周波数帯が微妙にちがうんです。 なので、今回のモデルですとT-mobileでは3Gがフルにが使えますが、AT&Tのネットワークだと音声通話とEDGEのデータ通信は使えますが、3Gデータ通信はできないのです。 なお、CDMAバージョンのNexus Oneも準備中で、春には出荷されるようです。その場合のアメリカでのキャリアはVerizonです。

ブログ、ツイッターってやっぱスゴイわ。すぐに専門家がいろいろ教えてくれるから。みなさん、ありがと!

PanasonicのテレビがSkpe対応に

 CESで発表されるって、New York Timesが報じている。テレビにカメラが内蔵されているんじゃなくて、別売りなんだとか。

おっ取材の時間。ごめん、続きはあとで書きます。

【追記】

たいしたコメントもないので、やっぱりやめます。ごめんね。

GoogleはNexus Oneで何を達成したいのだろうか

 いや、タイトルのままです。その答えがあってエントリーを上げているんじゃなくて、本当にどうしてかなと思って。だれか分かります?それとも間もなく行われる記者会見で明らかになるんだろうか。
 最速レビューを見てみて思うのは、iPhoneとそんなに違わないじゃん、てこと。恐らくモトローラが作った評判のDroidともそんなに変わらないはず。じゃあ今まで通り、キャリア、メーカーに任せておけばいいんじゃね。ハード的に今までのAndroidケータイとそれほど違わないのなら、Googleは何がしたくて、わざわざ自分たちでハードも開発し、自分たちでマーケティング、販売までやろうとしているのか。うーん、よく分からない。
 ただGoogleはNexus Oneのサイト上でハードを販売する際に、キャリアを選択できるようにするみたい。
ここにその画面キャプチャがあります。
 つまりユーザーにこのサイト上でまず直接購入してもらって、あとからキャリアを選ぶという形。
 好きなキャリアを選べるわけだ。日本人にはちょっとピンと こないかもしれないけど、USでは特定のキャリアの通信状況ってひどいみたい。iPhoneを使っている人の中で、iPhoneのキャリアであるAT&Tの悪口を言う人が結構いて、ベライゾンがiPhoneを出すという根拠のないうわさでネット上が盛り上がったりしている。
 昨年末に出張でニューヨークに行ったときに、ニューヨーク在住の同僚がiPhoneを使っていたんだけど、ニューヨークの町のど真ん中を歩きながら通話しているときに、回線が途切れたことがあった。町のど真ん中で、だよ!外を歩いてて、だよ!

 同僚は「高層ビルが多いから電波が届かないのかなあ」とか言ってたけど、そんなこと全然関係ない。基地局を増やせばいいだけの話だと思うよ。
 それぐらい、電波状況が不安定なことがあるみたいだ。
 なので、キャリア主導ではなくGoogle主導にすることでキャリア間に競争させようということなのかも。通信回線の問題が原因で、Googleのサービスのエクスペリエンスを低下させたくない、ということなんじゃないかなあ。

 それはいいんだけど、もしGoogleのすごいブランド力で、サイト上でNexus Oneがバカ売れし、キャリアの販売網に依存する必要がないことが証明されたら、Appleも同じようなことをしてくるかもしれない。携帯電話業界がキャリア主導の業界から、IT大手主導の業界に変わるのかもしれない。
 Nexus Oneがサイト上でバカ売れすればの話だけど。

 まあGoogleが何を考えているのかは、あと数時間もすれば分かると思うし、携帯電話業界にどのような影響を与えるのかも1ヶ月もすれば明らかになるとは思うけど。

Appleがモバイル広告のベンチャー買収?対Google戦の最前線はここだ!

 IT業界の主戦場が、PCからモバイルへ移行しているのは、もうだれの目にも明らか。そしてマス向けビジネスは、コンテンツの無料化が進む中で広告が主戦場になってきているのも明白。だってOSの有料販売や有料ウェブサービスで戦っていこうとしていたら、Googleが全部無料で対抗OS、対抗サービスを出してくるんだもん。当然今までのレイヤーでは無料に勝てるわけもなく、戦いのレイヤーは1つ上の広告、マーケティングになってしまう。Googleが広告レイヤーで戦っていくのなら、競合社はみんなそのレイヤーで戦うしかないんだ。
 Googleが昨年11月にモバイル広告ネットワークのAdMobを7億5000万ドル相当の株式交換で買収するって発表したので、今度はAppleがモバイル広告でどう出るのかなと見ていたら案の定、Quattro Wirelessってモバイル広告ネットワークを買収するって話が飛び出した。
 第一報は、Wall Street JournalのAll things Digitalっぽい。今日(5日)にも正式発表があるみたいだけど、2億7500万ドルで買収したもようだ。AdMobの際に、Appleも買収に手をあげていたみたいだから、まあ想定の範囲内か。
  5日(日本時間でも6日になるかも)と言えば、Googleが記者会見を予定している日。多分自社開発のケータイNexus Oneを発表するんだと思うけど、同じ日に発表をぶつけるんだなあ。最近多いね、こういうの。対抗する企業同士が同じ日に会見を行って、相手の発表の反響をトーンダウンさせるって広報戦略。

 そういえば、GoogleのAdmob買収って、独禁法か何かの話で、待ったがかかったんじゃなかったっけ?今回のAppleの買収で、かえってGoogleの案件がスムーズに通ったりして。
 あとMicrosoftも黙ってないだろうなあ。だって最初に書いた通り、そこがIT業界の主戦場になるのは避けられないだろうから。
  日本のモバイル広告関連の会社って、ある意味世界の最先端を走ってきたわけだけど、こうした世界の巨人たちが激しくぶつかり合う中で、どう舵取りをすればいいんだろう。一歩間違えば、踏み潰されたりしないだろうか。それとも文化の特殊性から広告の分野はローカル企業が有利なんだろうか。AdMobも日本では苦戦しているって話を聞いたことがある。競合社からの話だから、ほんとかどうか知らないけど。

AR(拡張現実)技術搭載のゲーム「ガンマン」

 iPhone3GSで購入できるそうです。僕も買ってみようかなと思ったけど、OSのアップデートが必要なんで、面倒だからやめた。それに一人じゃツマンナイし。だれかこのゲームを一緒にする人がいれば、購入してもいいけど。
 IntoMobileによると、撃たれるとiPhoneからブザー音を流れるそうな。撃ったときの写真は保存できるそうです。購入はiPhoneのAppStoreでどうぞ

BrightkiteがAR(拡張現実)技術を使った広告開始

 

IntoMobileによると、USではBrightkiteが初なんだって。日本ではKDDIと博報堂が透視なんちゃらケータイってやってたような気が。あれはARじゃないのカナ。それともまだ実用化されてなかったんだっけ。
 Brightkiteは、もうほとんどTwitterクライアントみたいな感じになってるな、最近は。iPhoneアプリの一種で、地図と写真をTwitterに送れたりする。日本でも、僕の友人の一部は割と熱心に使っているけど、まだあまり一般的じゃない。

 

プライバシーの概念の変化と近代以降の社会の形

 プライバシー保護の考え方に疑問を持ち始めたのは、数年前のある友人の一言がきっかけだった。

 酒の席で「プライバシー侵害はけしからん」というよう論調で語り始めた僕に対して、その若き友人は「どうして?」と無邪気に聞いてきた。「何かばれるとマズイことでもあるの?」「いや別にないけど・・・」「じゃあ どうしてそんなにこだわるの?」。「・・・・」。
 答えが出なかった。そして今でも答えは出ない。

 その後、プライバシーの概念は近代になってから発達した、というようなことをどこかで読んだ。近代以前の村落では、基本的に情報は村民全体で共有されていた。プライバシーがない代わりに、人々の間に深いつながりがあった。
 近代になって個人主義が発達し、プライバシー保護の考えが広がった。「隣は何をする人ぞ」・・・。東京砂漠という言葉もできた。
 情報技術の発達は、いろんな側面で社会を近代以前の状況に戻そうとしているのではないか、という説がある。もちろん単純に後戻りするのではなく、近代を通過する中で失った価値あるものを、テクノロジーを使って別の形で取り戻そうとしているのだ、という考え方だ。

 この辺りのことをしばらく、うつらうつらと考えていた。「プライバー侵害はけしからん」って何がそんなにケシカランのですかというエントリーを11月にアップしている。
 そんな中でTechCrunchがすべてを公開しながら生きる生き方, それがふつうだと思おうと いう記事をアップした。同じような時代の変化に気づき始めた人がいるのだと思った。興味深かったのは、この記事に対するはてブだ。300件以上のはてブがつけられているのだが、ざっと見る限り、こうした考え方を肯定的、もしくは事実として受け止めている人は1、2割。反対に「日本は違う」という考え方と か、「受け入れられない」という否定的な見解がまあ多い。
 もちろんほかの情報化の流れ同様に、この領域でも日本特殊論は成立しないと僕は考えている。文化の違いは確かに存在するのだが、その違い以上に大きな変化が押し寄せているのではないか、と考えている。
 この記事のおかげで、同様のことを考えている人のブログ(英語)を知ることもできた。これからこの問題のことをしばらく追いかけたいと思う。

 このTechCrunchの記事を読んで、KNN神田さんが「ぴんときた!」とTwitterでつぶやいていたが、神田さんの柔軟思考はさすがだなと思う。本当に頭のいい人というのは、神田さんのような人のことを言うのだと思う。

Appleタブレットは普及するのかしないのかという論争が米で勃発

 まあ別にどっちでもいいんだけど、両方の意見を聞くことで、自分なりの真実が見えてくることもあると思うので。
 論争のきっかけとなったのは、betanewsのJoe Wilcoxさんのブログ。 まだ本当にAppleがタブレットを開発しているかどうかも明らかになっていないのに、みんな騒ぎすぎじゃね、という論調で始まり、需要が存在するかどうかも分からないのに売上予測なんか既に出ているのが信じられない、よくてニッチな市場しかないよ、というトーン。その根拠として以下の3つを挙げている。 1つは、小さいデバイスに対するニーズのほうが大きいということ。2つ目は、ノートパソコンとスマートフォンの間という中途半端な立ち位置にいる、ということ。 3つ目は、ハードウェアのキーボードがないので機能が限定される、ということ。

an Apple tablet -- no matter how innovative -- faces three distinctive
market challenges: The greater desirability of smaller devices;
overlapping functionality with devices above and below it; and
functionality too limited without a physical keyboard.

  ノートパソコンとスマートフォンがあれば、タブレットなんていらないじゃん、という結論。確かに、僕もMac Book AirとiPhoneは最強のコンビネーションで、この状態にもう1つデバイスが必要かと言えば、要らないと答えるしかない。(でも根っからのガジェット好き だから、タブレットが出れば買うと思うけどねw)

 これに対し、有力ブロガーのRobert Scobleさんは、 タブレット型デバイスは既にいろいろ存在するし、ニーズはあるじゃん、と反論している。お店の店員なんかもタブレット型デバイスを持っているし、カーナビもいわばタブレット型パソコン。そのほかにもデジタルサイネージなんかもタブレット型パソコンなんだし、需要は既にいろいろ存在するよ、と指摘している。
 でもこれって定義の違いだけの話。Wilcoxさんは、消費者向けのノートパソコンとスマートフォンの中間のデバイスの話をしているのに対し、Scobleさんは、あらゆるタッチスクリーン型のパソコンの話をしている。違う定義で話をしているので、議論はかみあわない。
 ただScobleさんは、Wilcoxさんと同じ定義を使っても、タブレットにニーズはあると主張している。
 テレビを見ているときに、番組表を表示したり、リモコン代わりになったりするかもしれない。雑誌や新聞を読むシチュエーションでは、ノートパソコンよりもタブレットデバイスを使いたいというニーズはある、というのがScobleさんの意見。

 はい、ここまでは、よくある意見の対立。僕の周りでもタブレットって本当に普及するのか、って議論によくなるし、議論の中身はだいたい上のような意見のぶつかり合いだ。

 僕自身は、こうした意見の対立にあまり興味がない。Wilcoxさんのようにタブレットなんて必要ないと思う人もいるだろうし、Scobleさんのよう に欲しいと思う人もいる。社会が多様化していくなかで、人々のニーズも多様化するのは当然だし、好き嫌いがあって当たり前だと思う。それだけのことだ。
 僕の興味を引いたのは、実はここから。僕は、今までのコンテンツ消費の形と異なるコンテンツ消費の形を、タブレット型デバイスが作り出すことができるのかどうかに興味を持っている。Appleは、いやSteve Jobsは、タブレットで新しいメディア消費の形を提案してくるのだろうか。新しいライフスタイルを提案してくるのかどうか、ということに興味を持っているのだ。

 Scobleさんによると、AppleはLevel26と 協議しているという。Level26というのは、推理小説(だと思う)をベースにした新しい形のメディアだ。本を読む一方で、章ごとにビデオがあって、そ れをウェブで見ることができ、しかもほかの読者と掲示板で意見交換できるというものらしい。小説でもない、映画でもない、掲示板でもない、それらを統合した新しいメディアを目指しているのだという。リンクの先にビデオがあるので、どんなメディアなのか、ぜひ見ていただきたい。
 こうした今までのメディアを超越したメディアが誕生するのかどうか。Steve Jobsは確か今だにディズニーの大株主だと思うけれど、ディズニーはタブレット向けに何か新しいコンテンツを作ってくるのだろうか。

We all are gonna live in Steve Jobs’s tablet world soon.

われわれはもうすぐSteve Jobsのタブレットの世界に住むことになる、とScobleさんは言う。本当にそうなるのかどうか、非常に興味深い。


Google自社開発ケータイNexus One最速レビューは「微妙」

Googleが1月5日に「Androidに関する記者説明会」を開催するという。独自開発のケータイNexus Oneの発表ではないか、ということなんだが、このNexus OneがUSの一部ブロガーの手に渡ったようだ。米EngadgetNexusOneBlogがNexus Oneを入手し、そのレビューをそれぞれアップしている。
 どちらも待ちに待ったNexus Oneを手に入れたので、少々興奮気味のエントリーになっているが、よく読むとそれほどすごいことが書いてあるわけじゃない。英語の分からない人でもEngadgetのエントリーの中の動画を見れば、だいたいの感じは分かると思う。(下のは静止画。動画はリンク先のページにあります)

 もちろんマイナーな改良はあるのだが、これまでのAndroidケータイにない大きな機能の追加というのはなさそう。なんか微妙。

 もちろん最速レビュー なんで、正式発表後により詳しい情報が出てくるのだろうけど。これまでの情報では、なぜGoogleが自らケータイを開発しなければならなかったの理由がまったく分からない。

脳を補完するITツールで生産性の向上を

 前回のエントリー「ひと月15万字書く私の方法」を読み返したを書いてから、脳の働きを補完するITツールについていろいろ考え始めた。ちょっと妄想気味。妄想を暴走させ、次のようなことを考え始めている。

  • 情報技術の本質は、脳の働きを補完すること、脳の機能の一部を体の外に出すこと
  • ITツールを使って脳の働きを補完する人とそうでない人の間に、生産性で大きな差が出るようになる
  • 脳の働きを補完するツールの中の情報を公開すると、世界中の人々の脳がつながり始めて、世界が巨大な頭脳になる

 すげー妄想w。
 でもいずれ、こんな感じのテーマで本を書きたいなあ。

  さて、今のところ一般的ビジネスマンの脳の働きの一部を外に飛び出させるようなツールってまだ存在しない。「ひと月15万字書く私の方法」で取り上げられたツール群はかなりいい線行っているけど、これは著述業に最も有効なツール群。一般的ビジネスマンにとってこれらのツールの組み合わせは、著述業の人にとってほど役立たないかも。
 その著述業にとっても、これらのツールはまだまだ改良の余地がある。
 情報を次々と蓄積し、整理し、それを一覧表示しマインドマップのような図にビジュアライズすることで、新しい知恵を生み出すところまで、1つのツールで一気通貫でできるようになってほしい。この知識作業補完ツール(勝手に名づけてしまった)の中核になるのは、やはりevernoteのような気がする。
 僕は長い間、Google Notebookを愛用してきた。必要な箇所をマウスのドラッグで選択し、右ボタンをクリックすれば、当該箇所はもちろんのこと、ページのタイトル、URLまで一発で保存してくれるので、非常に便利だった。
 でもGoogleの中の人によると、Googleはこれ以上Notebookに開発リソースを割かないことに決めたんだそうだ。これ以上の進化はないということだ。
 その点、Evernoteは進化を続けている。Google Notebookと同様のことはもちろんできるようになったし、英語のPDFは中身までも検索できる。iPhoneアプリも充実していて、撮った写真の中の英語の文字まで認識し検索対象になる。Evernoteはユーザー数が200万人を超えたようなので、これからますますいろんな機能を搭載してくることだろう。脳の記憶の部分を補完するのは、当面の間、Evernoteで決まりだと思う。
 今後は、記憶した情報を結びつけ、知恵を生み出す部分の機能も搭載してもらいたいものだ。例えばマインドマップ機能とかを、追加してくれればありがたいのだが。
  USのマインドマップのツールの会社Zengobiが同社の製品CurioとEvernoteを連携させている。こうしたツール間連携が進むのかもしれない。まあ脳の機能を補完するツールを1社で独占するよりも、複数の会社が連携する形のほうが健全なのかもしれないけれど。


「ひと月15万字書く私の方法」を読み返した

 さて明日からいよいよ仕事始め。しかも独立して最初の稼働日ということで、なんだかワクワクして眠れないので、以前読んだ佐々木俊尚さん著「ひと月15万字書く私の方法」 を読み返した。
 以前読んだときは、飛ばし読みしたにもかかわらず、読了するまでに何日かかかったように記憶しているのだが、今回はわずか1、2時間で読み終えたし、しかも身になる読書だったと思う。やはり目的意識を持って読書すると、読書の速度も理解力も増すのだということを実感した。
 それはさておき、佐々木さんの仕事の仕方を洗いざらい公開しているこの本はつくづくすごいと思う。物書きを目指す人にとっての、必読書だと思う。
 この本の主張は、自分の脳の機能の一部を最新のITツールに代替させる、ということだ。脳の機能の一部を外に出す、ITツールに脳を補助させる、補完させる、という感じかもしれない。
 脳は多くの情報を記憶し、整理し、その中から新しい知恵を生み出す。
 その脳の記憶と整理の部分を、佐々木さんはアメリカのソーシャルブックマークdel.icio.usと、多機能メモツールのevernoteというツールに補助させている。佐々木さんは、ウェブページはdel.icio.usで、それ以外の情報をevernoteに記憶させているようだが、佐々木さん自身が本の中で書かれているように、Mac版のevernoteはかなりサクサク動くので、僕の場合はevernote一本にしてもいいのではないかと思っている。しかもevernoteは英語のPDFファイルの中身の検索もできるようになるなど機能の進化が著しいので、evernoteはこれからますます脳の記憶と整理の機能を補完するツールになっていくのではないかと思う。しかもMacの検索ツールのSpotlightを使うとMacのインストール版のevernoteの中身を瞬時に検索してくれるので、非常に使い勝手がよさそうだ。【関連記事:SpotlightとEvernoteで記憶の引き出し強化
  そうして集めた情報を見渡して、それぞれの関係性の中から新しい知恵を生み出すツールとしてマインドマップを使い、それをベースにして文章を書く。佐々木さんはマインドマップの作成ツールとしてMind42を、文章を書くテキストエディタとしてWZ EDITERを使っているということだが、この本が出て半年立っているので、ひょっとするとほかにもいいツールが登場しているかもしれないと思い、いろいろ探してみた。
 こうしたITツールを使ったノウハウ本を読む際に大事なことは、個々のツールをそのまま使うのではなく、そのベースをなる考え方を学び、自分なりのツールを探し出し、自分なりのやり方にアレンジすることだと思っている。特にITツールの進化の速度は速いので、同じ考え方に基づく最新のツールを探すことは大事なことだと思う。
 それで見つけたのが、RKDetailDesignというドキュメント作成ツール。まだ使っていないので、どの程度有効なのかは分からないが、以下の説明文を読んで、佐々木さん的な仕事のやり方に使えるのかもしれないと、購入を検討している。

大まかに書かれたドキュメントと詳細を書いたドキュメント、関連ドキュメントなどをプロジェクトウインドウで統合的に管理しながらドキュメントを作成できます。

RKDetailDesign が対応していないファイルもプロジェクトウインドウに登録できるので、関連ファイルを一括して管理することが出来ます。登録時には、アイテムフォルダにコ ピーするしないを選択でき、コピーしない場合は参照情報のみを記録するので、沢山のファイルを束ねて管理することができます。

また、単純にテキストを書くだけではなく、マインドマップを作成する機能により、情報を整理することが出来ます。

 なんだかこの本を読んだおかげで、僕自身も本を書きたくなってきた。「脱ジャーナリスト宣言」をしたことで、「もう本は書かないのですか」という質問をよく受けるのだが、いえ、書きます。ブログの執筆には力を入れるし、今後も著述が自分の仕事の1つの核であることには変わりはありません。ただジャーナリストと名乗りたくない、というだけです。やっぱり本を書くのって楽しい。非常に大変で、その割にそれほど儲からない仕事なんだけど、それでも非常に楽しい仕事です。佐々木さんのやり方を身につければ、本を書くのがより楽しくなるのではないかと思います。

 この本を読んで思ったのは、今後ITの進化に伴って、脳の機能がどんどんITツールによって補完されるようになるんだろうなあ、ということ。ITツールを使って脳の働きを補助させる人と、自分の脳にだけ頼って仕事をする人の間には、生産性で大きな差が出てくるのだろうな、と思う。

新年の富士を見に行ってきました

 例年、元旦はアウトレットモールなどへ出掛けるのですが、今年はゆっくりと朝食を取ってから、当てもなくドライブに行ってきました。理由は元旦なら道路が 空いているかもしれないからということと、ETC割引を使ってみたいから。
 東名高速道路を西に向かってドライブしたのですが、神奈川に入ったころから富士山がちらほら見え始めました。そうか、空気がきれいな日はこんな近くからでも富士山が見えるんだ。
 僕は大阪人なので富士山を見ると非常にうれしくなって「富士山が見えた!」といつも大騒ぎをするのですが、あまりに騒ぐので僕以外全員東京生まれの家族の間で「富士山男」と呼ばれています。だれが、富士山男じゃ!(怒)

 富士川サービスエリアで休憩したときの富士山。
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 きれいだなあ、富士山は。やっぱり日本一の山。お正月に富士山を見ることができるなんて、幸せだなあ。
  富士川サービスエリアにB級グルメの王者、富士宮の焼きそばを売っていたので、初トライ。ずっと食べたかったんです、富士宮の焼きそば。
 実は何をかくそう、わたしは焼きそばマニア。いつも自宅の冷蔵庫には焼きそばのそばが入っていて、いつでも焼きそばを作れる状態になっているんです。
 それで富士宮の焼きそばなんだけど、けっこうもちもちした食感で非常に美味。満足、満足。
 焼きそばとおにぎりとパンで、簡単な昼食にしました。
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 結構安上がり、へへへへ。今年はフリーになったんだから、できるだけ無駄な出費を控えないと。
 下りの東名の富士川サービスエリアに入るのは初めて。富士川サービスエリアって、もっと大きいと思ってたんだけど。iPhoneで調べると、上りラインのほうは、道の駅と1つになっていて、もっといろんな施設があるもよう。
 ここで高速道路を降りて、反対側のサービスエリアに行くことに。ETC割引なんで、ここまで1700円なり。
 反対側は「富士川楽座」という施設になっていて、富士山の絶景を見ることのできる無料休憩所などもあって、結構楽しめます。
 物産展もあって、「イカ刺しわさび」と「粒うにいか塩辛」を購入。今このエントリーを書きながら、ウイスキー片手にイカ刺しわさびを食べてるんですが、これが結構うまい!買ってよかった。
 それと「メロンキャラメル」も購入。380円なんだけど、ジャンボサイズ。メロンキャラメルは大好きで、北海道に行けば必ず夕張メロンのキャラメルを購入するんだけど、静岡のメロンキャラメルも非常においしいです。帰りの車の中で、かなり食べちゃった。
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 このあと新幹線を横に見ながら、国道を東に。沼津ICの近くであじの干物を購入して、再び高速道路に入って帰路に。

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 途中、足利サービスエリアで夕食。おいしそうなパン屋があったので、入ってみました。Angelina。森永がやっている店みたいです。

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 ピザとかカレーパンとか食べたけど、結構うまい!最近食べたパンの中では、かなりうまいほうじゃないか。サービスエリアでラーメンやカレーを食べると、腹は膨れても味覚的に満足することがほとんどないけど、今回はパンにして正解。
 まったく無計画で出費をできるだけ抑えたにもかかわらず、旅行気分を楽しめ、家族にも好評な一日でした。