グーグルが、50万冊の品揃えで電子書籍販売サイト「
Google Editions」を開設することを明らかにした。その時期なんだけど、2011年前半とする記事と、2010前半とする記事の2つがある。発表文があるわけじゃなく、ドイツの見本市でグーグル関係者がしゃべったということだから、どっちか分からない。でもまあこの時期に明らかにしたのだから、来年前半なんだろうなあ。会社のコラムでも書いたけど、アマゾンが電子ブックリーダーのキンドルを世界展開したのは、アップルから来年にも発売されるとうわさされているタブレット型機器に脅威を感じているから。でも多分アマゾンはグーグルが参戦することも知ってたんだろうね。というか当然グーグルも入ってくるよね。いよいよ電子書籍戦争勃発。アマゾンvsグーグルvsアップルの三つ巴の戦いですね、米国では。 日本に飛び火するのか、というと、もちろん日本独特の流通の仕組みもあるので、すぐにということはない。でもアメリカの動きが、日本に影響を与えないわけはないと思うよ。3社は激しく競争するだろうし、そうなれば電子ブックリーダーの値段も下がるし、機能も向上する。当然、日本向けのリーダーの価格も下がるよ。そしたら日本人でも買う人が増えるだろう。特に電子ブックリーダーとしてだけじゃなく、音楽、映像のプレーヤーになるアップルのタブレットは、競争の結果値段が下がればかなり普及するんじゃないだろうか。
また3社は、著者や出版社に対しても有利な条件を提案するようになると思う。今、アマゾンが出版社に対してどのような条件を提案しているのかは、正確には知らない。でもある筋から聞いたところによると、アマゾンは売り上げの7割を要求しているという。本当かどうかは知らないけど。だれか知ってたら教えてください。
今日の報道によると、グーグルが要求するのは37%。あとの63%は著者と出版社に入るという条件らしい。アマゾンに比べれば、かなりいい条件を出してきているんじゃないか。グーグルがこう出れば、アマゾンもアップルの両社も同様の条件を出さざるを得なくなるはず。
アップルはアマゾンと同じようなビジネスモデルで行くみたいだけど、グーグルはアップルタブレットでもアマゾンキンドルでもGoogle Editionsで電子書籍を購入できるようにするという。アップルやアマゾンを通じてGoogle Editionsの本が売れた場合は、著者と出版社が45%、アップルやアマゾンは55%近くを手にすることができる。その場合はグーグルはわずかな手数料収入を得るだけだという。つまり、グーグルは、ハードや販売サイトに依存することなく、広く本を売っていくという戦略だ。アマゾンやアップルとも協力できるのなら協力していくという姿勢。おいおい、アマゾンやアップルがグーグルに協力するわけないじゃないか。
米リアル書店大手のバーンズ・アンド・ノーブルはグーグル開発のOSアンドロイドを搭載した電子ブックリーダーを販売していくということだから、実際にはグーグルとバーンズ・アンド・ノーブル連合vsアマゾンvsアップルということになるんだと思うよ。
日本への影響はというと、洋書専門店や洋書専門の流通業者には大打撃のはず。高額の郵送料をかけて何週間も郵送されてくるのを待つよりも、電子ブックリーダーで瞬時にダウンロードするでしょう、普通。
それに書き手の一人としては、電子書籍向けだけに本を書いてもいいと思う。僕の書くような本は、もともとガジェット好きな層と読者層が重なるだろうし。本の印税って、僕の場合は10%くらい。出版社の編集コストって幾らくらいか知らないけど、もし著者と出版社の取り分が60%という条件なら、本の価格を半分にして、売り上げ冊数が半分に落ちても、十分なんじゃないか。
Fri, Oct 16