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帰国しました

北京で開催されたモバイルインターネットのカンファレンスを取材し、帰国した。やっぱり1つの取材テーマのとっかかりを見つけるためにカンファレンスというのは非常に有効だと思う。その分野のキーパーソンがそろっているし、今最も旬な話題が何であるかも分かる。人脈作りにもなる。
これから情報を整理し、原稿に仕上げていかなければならない。原稿はこのブログではなく、会社のサイトのコラムのほうで展開することになりそう。
出発前に行った地図やケータイマーケティングに関するインタビューもまだ記事化できていないので、しばらく時間がかると思うけど。

今回の取材で感じたことは、やはりモバイル領域がIT記者にとって最も重要な領域になることは間違いないということ。ただアジアが世界の核になるのかどうかはまだ不透明。未来を読むのに大事なのはベンチャー周りの取材よりも、キャリアの研究機関の基礎研究の動向を追うことかもしれない。中国を見るより、ノキア、シリコンバレー、そして日本の大手を観察し続けることのほうが大事かもしれない。ノキアのアジア担当者のプレゼンが世界の動向をうまくまとめて秀逸だったのだが、それを聞いてそんなふうに思うようになった。
日本のモバイル業界の人たちもプレゼンしていたが、やはり技術やサービスで他の国を圧倒している感があった。これも記事にしていきたいと思う。これからまだまだ忙しくなりそうだ。

6月にシリコンバレーで講演します

5月の終わりから6月にかけて、ロサンゼルス、シリコンバレー、シアトルと米西海岸3都市に行きます。
それでシリコンバレーで6月2日に日本語で講演することになりましたので、シリコンバレー在住の方はぜひお越しください。取材途中のアジア、モバイルの話を米国人向けに英語で講演することにもなりそう。詳細が決まればまたお知らせします。
6月2日の講演の概要は以下の通り。

JIJI PRESS SILICON VALLEY TOP SEMINAR

 日  時: 6月2日(火)

11301200   軽食・ドリンク

12001250   講  演

12501310   質  疑・応  答

 場  所: クラウンプラザ・CABANAホテル 1階

     4290 El Camino Real., Palo Alto, CA 94306  

 講  師: 時事通信社編集委員 湯川鶴章氏

 演  題: 「企業と産業を変える次世代マーケティング基盤」

 参加費: お一人様につき20ドル ※当日現金もしくはチェックにてお支払い下さい

 お問い合わせ電話番号: 310-792-7442 (ロサンゼルス支局)

 申し込み:5月25日(月)までに電子メールで jijila@jijiusa.com

iPhone用Yahoo!地図がクウジット採用ーやはりサービスはローカル企業が強い

クウジットの技術がiPhone向けYahoo!地図に採用されるんだってさ。

クウジット株式会社は、ヤフー株式会社が提供するiPhone 3GおよびiPod touch向け『Yahoo!地図アプリ』(以下、『Yahoo!地図アプリ』)に、無線LAN電波で現在位置を推定する技術「PlaceEngine」 を提供いたします。 (発表文)

iPhoneの目玉の1つは、やはりGoogle Map。画面サイズの大きさとタッチスクリーンを用いた操作性のよさは、他のケータイの地図サービスを圧倒している。Google Mapを使えるというだけで、iPhoneを購入する価値があるとさえ思う。
とはいえ難点は、位置特定の精度の悪さ。iPhoneやGoogle Mapアプリのせいじゃなく、GPSという仕組みの問題なんだけど、現状のGPSの精度だと自動車のナビには使えても、歩行者のナビにはまったく使えない。だって自分の現在位置が大通りの向こう側にいると表示されることもあるんだもん。それに一番迷子になりやすい地下街ではまったく使えないし。
その点、クウジットの技術はGPSによる位置特定ではなく、周りに飛んでいる無線LANの電波が幾つあり、その強弱はどうなっているのか、などという電波状況を把握し、それをサーバー上に蓄積されている電波状況データと照合、同じ電波状況データが存在すればそのデータを記録した位置が現在地である、と認識する仕組み。電波状況のデータはまるで指紋のように、2つと同じものがないそうだ。
クウジットの技術を搭載することで、Google Mapの弱点であった位置特定の精度が大幅に向上するだろうし、地下街でも地図を利用できるようになる。iPhoneの目玉が、Google MapではなくYahoo!地図になるのではなかろうか。
こうしたことができるのもYahoo!Japanが日本の会社(ソフトバンクの子会社)だからなんだろう。Google Japanは米Googleの子会社なんで、ローカルの事情やテクノロジーへの対応に遅れがち。やはりインターネットのサービスレイヤーでは、ローカル企業が圧倒的に強く、欧米企業恐るるに足らずということなんだろうか。

新世紀メディア論(小林弘人著)

新世紀メディア論-新聞・雑誌が死ぬ前に

 小林弘人氏は、メディアビジネスの将来ビジョンに関し、わたしが最も尊敬する人物である。メディアビジネスを語る人は多くいるが、新聞、雑誌といった文字情報のオンラインビジネスに関して、ここまで説得力を持って語れる人物をわたしは知らない。
 わたし自身、自分のメディアビジネスの考え方において、小林氏の響を色濃く受けているし、一人の書き手としても小林氏の助言通りにこれからのキャリアを進んでいこうと考えている。
 日本版「ワイヤード」、「サイゾー」の立ち上げに始まり、稲川淳二氏の会談オーディアブックをアップルのiTune Music Storeで販売し大成功を収めたり、今では当たり前のように普及している芸能人ブログを日本で最初に手がけたり、「ギズモード」日本語版を立ち上げたりと、これまでの実績をみても、そのビジネスセンスにはただただ脱帽するのみだ。
 その小林氏がメディアビジネスについて思いのたけをぶちまけたのが、この本だ。小林氏の活字メディアに対する愛情が痛いほど伝わってくる。

 ただ心配なのは、この本の趣旨がメディア業界の人間に伝わるのかどうかということだ。本の帯に「進化したい者だけ読め!」とあるが、心から「進化したい」と考えている業界人にわたしはこれまで会ったことがない。「インターネットなんて大嫌いだ!」と怒る業界人なら何人も知っているし、「できればインターネット以前の時代に戻りたい」というのがほとんどの業界人の本音なんだと思う。「進化したくはないが、メシを食うためには進化せざるを得ない」という思いで、あまり好きでもないインターネットを利用した新しいメディアを作ろうとしている人たちが、果たしてこの本から何かを学び取れるのだろうか。

追記;この本を読んで、その内容をスーと理解できるメディア人はまあいないだろう。いるとしたらオンラインメディア事業で小林氏と同レベルの成功を既におさめている人だけだろう。そういう人なら「そうそう、そうなんだよな」と理解できると思う。まだ成功はしていないのだが、ぜひ進化したいと思っているメディア関係者がいるのなら、この本を教科書にした継続的な勉強会を社内で開くことをお勧めする。少人数で徹底的に議論しながら事例を研究していくことで初めて、小林氏の主旨を理解し、新しい時代のメディア人になれるのだと思う。こんなことを書くと、「ぜひ業界の若手の有志を集めた勉強会を開いてほしい」という要望が僕のところなんかにも寄せられそうだが、業界は急速な縮小局面に突入した。横並び意識のまま共存共栄を目指せる状況ではない。勝ち残りたい社は、この本の内容を理解して進化し、古いビジネスモデルから脱却できない競合他社を蹴落としていくしか生き残りの道はない。この本は競合他社と肩を並べて勉強するような内容ではないし、そうする時間はメディア企業に残されていない。

クラウドに興味のあるエンジニア志望の学生募集

といっても僕が募集しているわけではなく、知り合いが探しているという話。事業の内容は「医療」+「クラウド」という社会的にも意義のあるもの。まだまだ準備段階なんだけど、お手伝いしてくれるベンチャー起業に興味がありエンジニアを志望する学生さんを募集中。JavaやHTMLができる人で新しい技術に興味ある人を探しているということです。あとは最先端のクラウドコンピューティングのトップ技術者がマンツーマンでテクロノジーを伝授し、実際に開発を通じて技術を習得できるとのこと。これってすごいチャンスじゃないかなあ。こんな機会ちょっとないと思うよ。
基本ボランティアなんだけど、がんばりによっては将来の道が開けるチャンスだよ。
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