« 2007年9月 | トップページ | 2007年11月 »

ビデオ!IT潮流-海老根智仁さん

「海老根智仁氏映像ファイル」

「湯川鶴章のIT潮流」の登録は、以下のバナーをiTunesなどにドラッグ&ドロップして下さい。

広告業界の未来-株式会社オプト海老根智仁氏

株式会社オプトの海老根智仁さんに同社のことや広告業界の将来について話をうかがった。なんだか久しぶりのポッドキャスト。仕事が遅くてスミマセン。

 

事業ドメインは2001年から企業、広告主のネットマーケティング支援。

ネットで売れる商材作りの支援

売れる場作り。企業のウェブサイト、ブランド別サイトの支援。

コミュニケーション、つまり新規ユーザーの獲得の支援を中心に、既存ユーザーの再購入促進の支援も行う。

 

この3つのフェーズの中で4つの事業を展開

(A)広告代理事業

(B)クリエイティブ、デザイン制作などのソリューション事業

(C)効果測定システムの提供などのテクノロジー事業

(D)クライアントのコンテンツ自体を作るコンテンツ事業

結果として広告代理業の売り上げが大きくなっている。全体の7割から8割に。

 

クライアントに対して「最高の御用聞き」でありたい。

最近ではマス広告の要望が増えている。

 

電通、博報堂、サイバーエージェントなどが競争相手と言われる。

競合との違い

広告効果測定事業で、急成長した。

広告マンの多くは、広告の効果を明らかにしたくないもの。それを当時、あえて自分たちの広告の効果を明らかにするというモデルが新鮮に受け止められたもよう。

 

今は、ウェブサイト構築提案からコンサルテーションまで行うという、ネットマーケティングの仲介媒介媒体業者としてのトータルな取り組みが特徴。

ネットに特化して、すべてのツールを揃えてスピーディーに対応できる、というのが現在の強み。

今後も同様路線。インターネット広告を原点にしたトータル性の高い会社を目指す。

3、4年前までから業界ごとに営業チーム。不動産、金融業界、人材教育業界、女性対象業種(化粧品、エステ・・・)に特化したチームを組み、それぞれのニーズに対応。

 

広告マーケットプレースなどの仕組みに今後関心があるほか、PCや、ケータイ以外のデバイスで、どうつながっていくかにも機器とどうつないでいくかに関心がある。

5年後に広告主は、「メディアは多過ぎ、消費者の行動は読めない」と嘆いているであろうから、テクノロジーでデバイス機器をつなぎ消費者の行動を把握する必要が出てくる。

究極は、広告マーケットプレースがPOS、EOS(在庫、発注システム)とも絡んでくるかも。

最終的アクションまでに検索は1回ではない。見せる広告は、何回も検索する場合に1種類でいいのか、複数の広告を用意して見せる必要があるかもしれない。人の今の気持ちにそった広告に変えていかなけれればならない。それをコミュニケーションと呼ぶのは正しい。

広告、「広く告げる」ということではなくなってきている。それをなんて呼ぶのかというと「広告」ではなく「コンテンツ」かもしれない。

 

グーグル、ヤフー、マイクロソフトのようなテクノロジシー企業が、今後日本でも広告の世界に入ってくる可能性はある。

ユー ザーの気持ちや行動を知ると、どのデバイスが絶対ということはない時代に突入する。だからこそ、技術力を駆使してほかのタイプのメディアを持とうとするの だろう。それのほうが成長の可能性が高くなるから。もしくはメディアではなく別のレイヤーに参入し多角化を図るということはある。日本でもこういうことは 起こる傾向にあるのではないかと思っている。

ただ日本でどのメディアが勝っていっても、われわれは中立の立場でプランニングする。一番重要なのは顧客(広告主)の心をつかんでいること。どういうことかというと、ネットの領域の中でのシェアがナンバーワンであることがまずは基本になる。

米国の動きは、米国の広告業界が成熟しているので、プレーヤーは違うレイヤーに進み多角化を進めているのだと思う。

そんな中で、効果測定システム周辺は、今まで以上に力を入れておきたい。

 

モバイルは、オンラインマーケティングの中心的な立ち位置になることは間違いないが、まだその方法論は確立していない。ただ注力したい分野だ。

 

あらゆるデバイスをつなぐマーケットプレースができれば、「それでも流行んないって言うんですか」と聞かれれば「流行るかもしれませんね」と言ってしまうかもしれない。。

でも幾つかの克服すべき課題がある。1つは、日本の場合、広告主側が、広告代理店やわれわれのような会社を、プロモーションやコミュニケーションを任せている自分たちの会社の一員のようにとらえるという認識が歴史的に強い。

2つ目は、網羅的に扱える広告マーケットプレースが出るのだろうか、という疑問。網羅的に扱うマーケットプレースがなければ、このメディアはこのマーケットプレースで買うというようになれば余計に手間がかかる。統合的に広告効果を扱うことができない。

3つ目は、そもそも米国では商店主などもインターネットで受発注することに慣れているが、日本ではまだまだである。。

これらの課題がクリアされれば、マーケットプレースは流行る可能性はあると思う。

時間の問題かも知れない。どれくらい時間がかかるかは分からない。

 

オンライン広告市場は今年4500億円といわれるが、そもそも少ない。1.5倍から2倍はあってもいいと思っている。

総広告費におけるネット広告費の割合は、米英は13%、14%。フランスは20%。日本はまだまだ7%。

テレビとネット広告の視聴時間が同程度に追いついているはずなのに、インターネット広告費は少ない。

「海老根智仁氏音声ファイル」

「湯川鶴章のIT潮流」の登録は、以下のバナーをiTunesなどにドラッグ&ドロップして下さい。

マイクロソフトがフェイスブックに出資

 「何がなんでも大手広告会社になってみせる」と宣言しただけあって、急成長を続ける米SNSフェイスブックに対する出資に関する交渉合戦でマイクロソフトがグーグルを押さえて出資する権利を勝ち取った。
 マイクロソフトは、広告業務における協力体制を強化する目的で、出資額2億4000万ドルでフェイスブックの1.6%の株式を取得する。つまりフェイス ブックの価値を150億ドルと評価したわけだ。売上高わずか1億5000万ドルの会社であるにもかかわらずだ。グーグルもフェイスブックとの関係を強化す る目的で、フェイスブックと交渉を続けていたもようだが、「何がなんでも」というマイクロソフトのほうが高い値段で競り落としたということだろう。

 

発表文 によると、マイクロソフトはフェイスブックの広告プラットホームの単独パートナーになる。フェイスブックとマイクロソフトは2006年8月に、マイクロソ フトがフェイスブックの標準バナー広告を米国内ユーザー向けに配信することで、提携関係に入っている。今回の出資でその関係をさらに強化し、マイクロソフ トは全世界のフェイスブックユーザーに向けてのあらゆるタイプの広告に関し、独占的に取り扱う権利を得たわけだ。またマイクロソフトとフェイスブックは、 新しい広告テクノロジーを共同で開発し、フェイスブックのサービス上で実装していくとしている。
 米紙ウォール・ストリート・ジャーナル は、マイクロソフトの音楽サイトやインスタント・メッセンジャーなどのサービスがフェイスブック内に搭載される可能性も出てきたように報じているが、米CNET によるとマイクロソフトとフェイスブックの関係者は記者会見でこれを否定、今回の提携はあくまでも広告事業が目的であると明言している。
なぜマイクロソフトがフェイスブックの株式のわずか1.6%に対し、これだけ巨額の資金を投入したのか。それは、フェイスブックのようなソーシャルメディアが巨大な広告媒体になりつつあるからだ。調査会社ガートナーのアナリスト、アンドリュー・フランク氏は米CNET の取材に対し、「マイクロソフトは、姿を見せ始めたソーシャルメディアの広告生態系の中で、自分の場所を築こうとしている」と答えている。フェイスブック のようなコミュニティーの中では、ユーザーの性別や年齢といった個人情報や、趣味嗜好などの情報も簡単に入手できる。こうしたユーザー情報を使って、個々 人の情報ニーズに沿ったターゲット広告を打てる。当然のことながら高い効果を得ることができるわけだ。
 しかしフェイスブックがこうしたユーザーの情報をどの程度マイクロソフトと共有することになるのかは不明。記者会見でフェースブック関係者は、「ユーザーの信頼こそがフェイスブックにとって最重要課題である」と語っている。

関連記事
米マイクロソフトの広告戦略
ネット覇権争いの主戦場は「広告マーケットプレース」に

脳学者との対談は読み応えあり!内山幸樹著「仮想世界で暮らす法」

 このブログのポッドキャストで、これまでずいぶん多くの人を取材してきた。そこでよく聞かれるのが、「だれの話が一番面白かったですか」という質問。どの人もIT業界のキーパーソンだけあってそれぞれに面白いのだが、株式会社ホットリンクの内山幸樹さんの話は面白かったお話の1つだろう。。
 このブログのポッドキャストが「ウェブを進化させる人たち」(翔泳社)という本になったが、本を読んだ人からも「内山さんのインタビューっておもしろいですね」という声が寄せられた。
 その内山さんが「週刊現在」に「仮想世界で暮らす法」という連載を持っていたのだが、今回その連載の原稿に加筆修正されたものがBLUE BACKSから出版された。

 僕は内山さんのお話を何度か聞いていたし、僕自身一応IT記者なんで具体的な話に驚かされることはなかった。でも非常に分かりやすい文章で書かれてあるので、ITが苦手な人に薦めるIT業界の最先端の解説書としては非常に優れていると思う。僕も何人かのおじさんの友人にこの本を薦めたい。
 一方で、ブログの読者やポッドキャストのリスナーのようにITリタラシーの高い人にも面白い箇所がこの本にある。内山さんと、脳学者の池谷裕二さんとの対談だ。内山さんは、インターネットをもっと発展させるためには、脳の仕組みが参考になる、と考えている。その観点からのやり取りは、非常に、非常におもしろい。この対談を読むためだけに、この本を買ってもいいと思う。
 僕が面白いと思った箇所を幾つかピックアップ。

 「検索エンジンは世界中の人間の脳にある情報をデータベースに入れてキーワードで取り出しているだけ。(中略)次世代の検索エンジンでは情報の断片を整理して別の形に加工し、人の役に立つようにしたい」(内山氏)
 「脳ができた最初の理由は身体をコントロールするため。そのうち環境に適応するために記憶も行うようになった。記憶をするのは予測をするためにほかならない。(中略)いまに至っても脳の働きはその域を出ていない」「しかしチップが脳を直接刺激するようになれば、人類史上初めて、脳は身体から解放される。(中略)その結末がどうなるのかは、正直言って、僕には想像できません」(池谷氏)
 「仮想世界でのアバターを脳から直接コマンドを入れて動かすことができるようになったら、人間の脳はやっぱり進化しますよね」(内山氏)「間違いなく進化します」(池谷氏)


ビジネスマナーの変化

 インターネットというコミュニケーションツールが普及してきたことで、ビジネスのマナーややり方が本当に変ってきたとつくづく感じることがある。
 数年前に、メールでの問い合わせに対して「電話一本すればすむ話なのに、メールで問い合わせるなんて失礼なやつだなあ」と怒っている人がいた。僕自身はその当時は既にメールが主なコミュニケーションツールだったので、非常に不思議な感じがした。ひょっとすると僕自身が失礼なやつだと思われたケースもあったのではないか、と心配したものだ。

 でも最近では「メールで済む話なのに、わざわざ電話してくる。相手の都合も考えずに失礼なやつだなあ」という苦情を耳にするようになった。180度変ったわけだ。
 特に僕のいる業界ではほんの2、3年前まで「ネットを使って情報を集める記者にろくな記者はいない」と考える人が主流だった。でも最近では僕の業界でも「情報収集はまずネットで」という考え方の人が非常に多くなっている。
 僕の尊敬するネットユーザー久米信行さんが日経パソコン最新号(2007/10/8 p.131)の
リレー連載コラム「焦点」に寄稿しておられる記事 「ググってウィキして、会いに行け」
がおもしろそう(読んでないんです、ごめんなさい)。
 内容は以下のような感じだそうです。
1.ググらずに会うは無礼千万
2.人と語るならブログは必読
3.不明な専門用語はウィキして臨む
4.ネットを過信せず真相を聞け
5.「ブログを見て」はアポ取りの王道
6.一番ヒットした人が第一人者
7.スパイラル効果でトップに立てる

 確かにうなずくことばかり。
 「取材の前にできるだけ相手のことを調べておけ」というのは取材の基本だけど、それでも以前なら事前調査に時間と労力が必要なため、十分に調べることもできないこともあった。でも今ならネット検索であっと言う間に情報を入手できる時代。「時間がなかった」は言い訳にならない。アポの前に相手の名前などで検索する、ということがビジネスの基本的なマナーになりつつあるのだと思う。
 さらには相手の最近のブログも読んでおきたい。
 取材や訪問は1時間くらいかけるのが普通だけど、相手のブログを読んで会う場合と、読まずに会う場合では、同じ1時間でも会話の内容には雲泥の差がある。ブログを読んでいると、ブログの内容をベースにし、さらに発展した詳しい話ができるわけだ。
 反対にブログを読んでいないと、ブログの内容を繰り返すだけで1時間が終わってしまう。双方にとって効率の悪い時間の使い方になってしまう。
 一方、今回の久米さんの原稿では触れておられないかも知れないが、久米さんがいつもおっしゃっていることに「ブログは、最高の履歴書であり、名刺である」という言葉がある。
 僕自身、最近はありがたいことに会ったこともない人から「会いたい」と言ってきてくださることが増えてきたが、やはりどんな人か分からないと会うのにちょっと勇気がいる。以前、「会いたい」と言われたので新幹線に乗る直前に無理やり時間を作ったら、「競馬予測ソフトで一攫千金を狙いませんか」というセールスだった。
 反対に「わたしはこんなブログをやってます」という一言がメールに書いてあると、安心する。ブログを読むことでその人がどんな人だか分かるからだ。ブログを読んで会いたくなり、こちらのほうから会いにでかけたこともあったくらいだ。
 ビジネスの基本はコミュニケーションである。コミュニケーションの道具が変わり、マナーが急速に変わっていく中で、今まで通りのやり方を通し「無礼千万なやつ」と思われないようにしたいものだ。

CANPANブログに感動

 世の中にはNPO団体などに寄付したい、支援したいと考えている人は多い。しかし、どの団体を支援すればよいのかよく分からないという人もいるだろう。公式情報だけを表示したホームページだけでは、その団体の活動内容はなかなか伝わってこないからだ。
 しかし「ブログは最高の履歴書」といわれるだけあって、ブログを読めばその団体の活動内容だけではなく、関わっている人たちの熱い思いまで伝わってくる。これなら自分が支援したい団体も見つけやすくなる。
 そうしたNPO団体の生の姿を伝えようということで日本財団がCANPANというブログサイトを昨年から立ち上げて運営している。わたしも縁あって微力ながらお手伝いの真似事をしている。
 そのCANPANブログが今年もCANPANブログ大賞を決めるということで、第1回目の昨年に引き続き第2回の今年も審査員の大役を仰せつかった。

 今年は2年目ということで、昨年に比べ優れたブログが数多くノミネートされた。その中から大賞を選ばなければならないのだが、どれも読み応えのあるブログばかり。本当に頭が痛い。
 せっかく双方向性を持ったブログというツールを使って情報発信しているのだから、活発にコミュニケーションを行っているブログを選びたいという気もある。だが普通のブログ大賞ではなく、日本財団が運営するCANPANブログの大賞である。やはり「日本をよくしたい」「日本を元気にしたい」という熱い思いのあるブログを推薦することにした。3つを推薦せよ、ということだったが、どうしても3つに絞り込めず、結局4つ推薦させていただいた。
 ボクが推薦したブログは以下の通り。

NPOろう学校をいっしょに創ろう!ブログ

canpanブログ大賞ということで、社会をよくしよう、日本をよくしようという思いの強いブログを選びたいと思った。その意味で、はっきりした主張、目的のあるブログであることから、このブログを候補ブログとしてじっくりと読んでみた。

「ろう児」といっても特別なことはない。そこには普通に子供を見守る暖かい親の視線があった。「 家族の会話が手話だから、こんなことで毎日笑えて、姉妹共、こんなにお喋りになったんだな~と思う今日この頃。私の胃の痛みも吹っ飛び、我が家って平和だ な~と思う、毎日です」「途中で娘だけ「ろう」とわかり、言語の違う双子を同じクラスから引き離すことにかなり抵抗を感じました。でも今は、親が悩むほ ど、子供たちはそんなことは お構いなしで、三人ともそれぞれの環境でお友達と先生と会話し、いろいろな経験をすることでみんなすくすくと豊かに育っています」「ほかの人にはなかなか 経験できない楽しい子育てをしています」・・・。

読者をも元気にしてくれるブログである。

元気村ネットワーク

被災者に対し手を差し伸べたい-。こう思う人は多いだろう。被災直後はマスコミが被災者に押しかけ、状況をレポートする。しかし、しばらくすればマスコミは被災地 からのレポートを送ってこなくなる。人々の記憶からも災害の事実は遠のいていく。でも被災地での被災者の生活は災害前の状態に戻ったわけではない。マス コミが去ったあとも被災者の現状を伝え続けることは非常に重要なことである。ボランティアならではのこうした活動を通じて、被災者と社会とのつながり を深めていってほしいと思う。

虹っ子広場
のびのび行こう!
 NPO「みやぎ発達障害サポートネット」事務局のブログ。「発達障害は、問題ではなく個性である」とみんなが認識できる社会になれば、どれだけす ばらしいだろう。発達障害だけではない。あらゆる障害が、障害としてではなく個性として、社会に認識されるようになってほしいものである。だれよりもその 強い思いを抱く人たちがつづるブログだけに、何げないエントリーに胸につきささるような説得力が存在する。

「生きにくさに苦労しながらも周りの理解を得な がらなんとか自分なりに『ボク頑張ったよね』と自己肯定しながら日々成長している息子。(中略)そうだよ。君は君でいいんだよ」

 審査会は10月16日。授与式は11月18日

図書館総合展で講演します

 パシフィコ横浜で行われる第9回図書館総合展で講演します。11月7日(水)13時から14時半まで。「180度変貌する情報化時代の図書館=米国最新動向から読む未来」というタイトルです。
 現在、そのパワーポイントを作成中なんですが、結構過激な内容になるかも。できるだけ控え目な表現にしようとは思っていますが・・・。
参考記事:図書館の未来

広告マーケットプレースは何を変えるのか

 米グーグル、ヤフー、マイクロソフトが広告マーケットプレース関連の企業を買収し続けているが、広告マーケットプレースはオンライン広告業界、オンラインメディア業界をどう変えるのだろうか。
 10月5日付けのForbes.comの記事におもしろい意見が載っていたので、解説してみる。 

 

What's Next In Web Advertisingという記事だが、サンフランシスコのウェブメディア向けコンサルタント企業RaptのTom Chavez氏をインタビューしたもの。
 これらの企業買収がオンライン広告業界にいい影響を与えるのだろうか悪い影響を与えるのだろうか、という質問に対しChavez氏は、「今のところは分からない」と答えている。
 どういうことかというと、広告マーケットプレースの仕組みは株式市場のようなものになると考えられ、そうであるならば株式市場の問題点が広告マーケットプレースでも発生する可能性があるからだ、と答えている。
 株式市場は、情報を持っている者が勝つようにできている。広告マーケットプレースでも同様の状態になるだろう。どの広告主がどのような広告枠に対して、最高幾らまで料金を支払う考えがあるかというような情報を、自分だけが持ちえていれば大きな利益を生むことが可能だ。
 広告マーケットプレースのインフラを持つことになるグーグル、ヤフー、マイクロソフトは、仕組み上はこうした情報を入手できることになる。そうなればその広告主に向けた最適の広告枠を自社メディア内で用意することも可能になるわけだ。
 こうした状況になる可能性に対し、広告代理店は対抗手段を講じる必要がある、とChaves氏は指摘する。

Ultimately, the agencies really need to rise up and think about ways to exploit their privileged relationships with advertisers to create some kind of credible buy-side counterweight to this sell-side oligopoly that's emerging.(広告マーケットプレースという広告枠の売り手側インフラの寡占化に備えるべく、広告枠の買い手側である広告代理店は広告主との関係をてこに対抗策を考え出さなければならないだろう)

 また「ウェブメディアにとっての影響は」という質問に対しては、ウェブメディアへのサービスの無料化が進むだろうと予測している。例えばGoogleがウェブ解析ツールGoogleAnalyticsを無料でウェブサイト運営者に提供することで、Google Adsenseの利用促進を狙っているが、同様にウェブサイト向け各種サービスがどんどん無料になっていくだろうとしている。

One of the epic dynamics underway right now is a lot of publishers say, "Look, I want to control my destiny, I want to control my data, I'm not going to give up the ghost and put all of my inventory into your channel." Many of the larger, premium [publishers] will continue with that posture, and I think that friendlier approaches from the larger-channel players--Microsoft, Google, Yahoo!--will emerge.(進行中の大きな傾向としては、自分たちのデータや広告枠に対して主導権を持っていたいというウェブサイトが増えているということ。この傾向が続けば、マイクロソフト、ヤフー、グーグルは、いろいろなサービスの無料化を進める。ウェブサイトに最もフレンドリーな広告マーケットプレースが人気を集めることになるだろう)

 広告効果測定、広告配信サーバー、アクセス解析など、オンライン広告に関するサービスがどんどん無料になるとすれば、そうしたサービスを有料で販売しているオンライン広告企業にとっては大変なことになる。
 広告代理店は、広告主との関係を武器に、こうした動きにどう対抗するのだろうか。

GoogleがJaikuを買収。モバツイはだれも買収しないの?

GoogleがJaikuを買収(Google発表文Jaiku発表文)したというニュースを聞いて、ふとモバツイはどうなるのだろうという疑問が浮かんだ。
twitterのようなミニブログがSNS的に成長するんだろうな、とはなんとなく感じていた。「軒を借りて母屋を取る」戦略のことをあちらこちらで話してきたけど、やはりソーシャルメディア間のマッシュアップが自由自在に行われる時代になれば、一番ユーザーに近いところにいるソーシャルメディアが最も有利になるはず。もっとも頻繁に利用するソーシャルメディアを通じて他のソーシャルメディアに情報を流す状況になるのだろうな、と思っていた。
つまりtwitterを使って、メールを出したり、SNSの日記やブログを更新したり、というような時代がくるのではないかと思っていたわけです。

Googleもそうした可能性に賭けているのかも。
そうした読みが正しいのであれば、日本でもっとも利用者の多いモバイルミニブログであるモバツイッターに対しても買収の手が伸びるのでは?パペポペパポは今のところモバツイを事業化する考えもないようなので、どこか買収したければ今ならモバツイを買えるように思うんだけど。どうでしょう。
服部さんのところのタイムログも使わせてもらっているんだけど、日本のサービスだから安定しているし、インターフェースも日本的におしゃれ。タイムログも大きく飛躍してくれればいいなあ。

IBC岩手放送がiPodTouch専用ポッドキャストサイトを開設

早ッ!
業界初では!?
IBC岩手放送が、iPodTouch専用のポッドキャストサイトを開設した。iPodTouch専用ブラウザ「safari」の仕様に対応しているため、調整不要で、ビデオをスムーズに視聴できるんだそうです。
今ならこのサイト上で、ホストクラブ「ユビキタス」の人気指人形の「ジョージ」と「アズミ」の掛け合い漫才が見られます!
「アイポッド・ザ・タッチだよね」
「ザが違うな!」
「アイポッド・ジ・タッチだった」
「それね、いろんな意味で全然違うから」
というクダリは結構笑えた。

広告技術①ダッシュボード

 以前書いた ようにマイクロソフトが広告事業に舵を切った理由は、広告システムを核にいろいろなコンピューターシステムが今後つながってくる可能性があるから。広告システムを押さえることで、企業内の各種システムまで囲い込もうという戦略だ。
 マイクロソフトに先立って、広告システムに企業内各種システムを既に結びつけたソリューションを提供するベンチャーが幾つか存在する。

 米オペラティブ は2000年から媒体社の広告事業のためのシステムを手がけてきたベンチャー企業。車速度、エンジン回転数、燃料残量などの計器のついた自動車のダッシュ ボードのように、広告事業を効率よく展開するために必要なデータをすべて表示する「オペラティブダッシュボード」と呼ばれるソフトウエアを提供している。 具体的には、CRM(顧客関係管理)システムや、価格管理や価格予想システム、バックエンドの財務システム、広告配信システムをすべて統合している。自社 サイト上で広告主のキャンペーンを展開したり、広告主向けにキャンペーンの提案を企画したり、特定の広告枠の適正価格を決めたり、広告主に請求書を発行し たり、など、広告に関連する作業のほとんどが、この「ダッシュボード」上で遂行できるという。
 核になっているのはアドサーバーと呼ばれる広告配信システム。最近、オンライン広告関係者と話をしていると、自社でアドサーバーを持つことを希望するサ イト運営者が増えている、という声をよく聞く。オペラティブ・ダッシュボードは、こうしたサイト運営者のニーズに応えるものなのだろう。2007年10月 には、ニューズ・コープ傘下のフォックス・インタラクティブ・メディア社がオペラティブ・ダッシュボードの採用を決めた。(* )フォックス・インタラクティブ・メディア社は、世界最大のSNS「マイスペース」を運営している。マイスペースは、グーグルと広告配信契約を結んでいるが、すべての広告枠をグーグルが押さえているわけではないということなのだろう。
 オペラティブのように、広告配信を軸にした統合システムを提供する企業に SolbrightFatTailFiviaなどの企業があるようだ。

参考記事   ガートナー「Online Ad Sales Meet Information Technology at Fox

出版に向けた不完全な資料原稿です。引用にはご注意ください。誤字、脱字、誤認のご指摘、大歓迎です。

ワイヤード・ビジョンのセミナー

 広告業界を軸に、今、経済のパラダイムシフトが起こりつつある、と考えている。そう考えているからこそ、本にまとめるための取材を続けているのだが、同じような視点で見ているメディアや記者がいないので???と思っていた。ひょっとしてオレって変?また何か勘違いしているのか?、と自信を失いかけていた。
 それと同時に、「他社が動いてそうもないので、ゆっくり取材すればいいや」と余裕をこいていた。

 ところがワイヤード・ビジョンが動き始めた。「ワイアードビジョン主催・連続セミナー 『21世紀の広告ビジネス--Googleの次に登場するもの』」というセミナーを仕掛けてきた。
 早ッ!!
 織田浩一さんもご自身のメルマガの中で次のように書かれている。

 マイクロソフトが会社規模で世界一の広告会社となり、Google、Yahoo!、MSN、AOLで99%のオンライン広告市場を占め、それらの企業がマス広告の売買にも進出しようとしています。広告ビジネスは従来の広告会社・広告コングロマリットによるものから、コンサルティング会社、投資銀行、ネット企業などが入ってくるもの変わりつつあります。また、ソーシャルメディアの利用者は爆発的に増え、消費者による商品・サービスレビューが企業マーケティングコミュニケーションに大きな影響を与えています。
 従来の広告ビジネスの概念が大きく変わってきており、Ad Innovatorもその様子をお伝えしているわけですが、それをまとめていくと、実はこれはすべて「新しい広告経済の誕生」を語っているのではないかと、Wired Visionから講演の依頼があったときに気が付きました。そしてその広告経済も、広告自身の経済と広告ビジネスプレーヤーの経済という2つが絡んでおり、それらをカバーする形で話をしたいと思っています。

 ヤベッ!みんな動き出した。もっと活発に取材しないと・・・。
 ワイヤード・ビジョンのセミナーは取材を申し込みました。取材できれば、このブログ上でご報告したいと思います。

広告はすべてデジタルに-マイクロソフト

 マイクロソフトのスティーブ・バルマーCEOがフランスで講演し「All media goes digital; all advertising goes digital(すべてのメディアはデジタルになり、すべての広告はデジタルになる」「Over time, all ad money will go through a digital ad platform(長期的には、すべての広告費はデジタル広告プラットホームを通ることになる)」などと講演したもよう。(International Herald Tribune

 2、3年以内に同社の事業の4分の1が広告関連の事業になるという。というのは、その2、3年以内にすべてメディア、広告の広告業務のデジタル化が進むから、という読みらしい。

関連記事:マイクロソフトの広告戦略

リンクシェア・アフィリエイト・サミットに出ます

10月18日に行われるリンクシェア・アフィリエイト・サミットのパネル討論会にMCとして参加します。
しかしボクをMCに起用するとは勇気があるなあ、ボクが無茶ぶりで暴走することを知らないのだろうか(笑)。ご参考「イベント自体がソーシャルだった『爆発するソーシャルメディア』セミナー」から

湯川さん暴走。容赦ない無茶振りは客席にまで

司会の湯川氏は無茶振りで有名(?)らしいですが、噂に違わぬ実力を発揮されていました。

今回は、尊敬する織田浩一さんもパネルに参加される。織田さんは以前、「時事通信テクノロジーセミナー」のパネル討論会で、客席と一緒にボクをいじめた(?)ことがある。今回はいじめ返してやろうっと(笑)。ウソです。

おもしろいイベントにしたいと思いますので、みなさんぜひご参加ください。


図書館の未来

 図書館関係者のイベントで講演を頼まれて、図書館の未来についていろいろ調べている。で、だいたい結論めいたものができたんだけど、それって「短期的にはデジタルデバイド解消策として図書館の存在意義はある。長期的にはすべてのものがデジタル化されれば図書館は不要になる」って、身もふたもない大変な結論!こんな結論を図書館関係者の前で話せないよ(苦笑)。
 調べ物している中で、デンマークの図書館が面白そうなことをやっているのを発見。英語だけどYouTubeに動画がアップされていた。まあやはり試行錯誤を続けながら、知的コミュニティセンターへと脱皮していくのだろう。

SNSの友達グループ化

 米SNS大手のFacebookが、「友達」(mixiで言えばマイミク)をグループ化できるようにしたという。(日本語techcrunchの記事
 気の置けない友人、家族、仕事仲間というように、「友達」をグループ化し、グループごとに異なる情報を発信できるようになるという。確かに個人的な情報はもちろんのこと、日記の文章の雰囲気でさえ、学生時代のアホ友達(日比野、お前のことやで)と、仕事関係者とでは切り替えたい。
 以前、mixiの笠原社長と話したときに、1ユーザーの立場からこうしたグループ化を要請したんだけど、システム的には結構大変だとか言う話だった。
 Facebookだいじょうぶなのかしら。
 でも日本ではmixiは既に友人同士のコミュニケーションツールになっていて、仕事仲間のコミュニケーションツールにはなりにくいのでは。社内からmixiへのアクセスを禁止している企業もあるし・・・。