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アフィリエートとリンクシェア-花崎茂晴氏

アフィリエート・サービス・プロバイダー大手のリンクシェア・ジャパンの花崎茂晴さんにお話をうかがった。

「花崎茂晴氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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草の根無線LANのFONは成功するか

 自宅など自分の無線LANを開放しだれでも自由に使えるようにすることで、ほかの人の無線LANも同様に利用できるという草の根無線LANネットワーク「FON」が注目を集めている。
 これまでにも Wibiki、UnitedWiFi、ShareMyWifiなど同様の試みがあったが、FONは昨年11月のスタートからわずか半年足らずで本拠地のスペインで4000人、米国で5000人が参加するなど急成長を続けていることで注目を集めている。(米ビジネスウィーク誌、英文、会員限定
 FONは一切、広告や宣伝を行っていない。あくまでもネット上の口コミに頼っている。ただ口コミで情報が広く伝播するように、有力ブロガーをアドバイザリーボードに迎えるとともに、株式を与えている。
 注目を集めている1つの理由は、グーグルやスカイプ、それにスイスのベンチャーキャピタルのインデックス社、シリコンバレーの著名ベンチャーキャピタルのセコイアキャピタルなどが2月に総額2170万ドルを出資したから。
 セコイアといえば、米ヤフーがまだ創業者二人とコンピューター2台の時代に出資し、育て上げたことで有名。シリコンバレーの目利きが認めたビジネスだから有望なのではないか、という見方が広がっているのだろう。
 自分の無線LANの開放の仕方は2種類。「ライナス」と「ビル」。「ライナス」はだれにでも無料で無線LANを使用させてあげる代わりに、ほかの「ライナス」の人の無線LANを自分自身無料で利用できる。「ビル」は1日の使用料2ドル(もしくは2ユーロ)を支払った人に対して無線LANの使用を認める。その代わり自分がほかの「ビル」の無線LANを使用する際には同額を支払わなければならない。「ライナス」はリナックスを開発したライナス・トーバルスの名前を、「ビル」はビル・ゲイツの名前を由来にしているのは明らか。
 FONのサイトからプログラムをダウンロードしてルーターに搭載するだけでいいそうだ。欧米では、FONのプログラムがプリインストールされたルーターも販売されているという。
 ビジネスモデルは、「ビル」会員同士でやりとりする使用料や、自分の無線LANを持たない一般ユーザーからの使用料の一部を受け取るというものらしい。

internet.comによると、

2010年までに会員が提供する Wi-Fi 接続 (ある種の Wi-Fi ホットスポット) の数を、世界100万か所に増やしたい考えだ。

 なかなかよさげなアイデアだけど、幾つか問題点があるようだ。
Rauru BlogによるとFONが普及すればインターネットの基幹網の通信量が大幅に増えて交通渋滞を起こす可能性があるという。
以下、internet.com からの引用

1つ障害になりかねないのは、FON 会員が用いている ISP の接続サービス利用契約条件だ。一般的な利用条件では、契約者が Wi-Fi などの無線接続技術によって、接続サービスを共有することはできない。

調査会社 JupiterResearch のブロードバンド担当アナリスト Joe Laszlo 氏は、「FON は完全に ISP の善意に依存している」と述べた。同氏によれば、たとえ FON が売上の多くを ISP に分配するとしても、「おそらくほとんどの ISP は、そうした方法で売上を得ることに関心を抱かない」という。
「米国内において、これはかなり不確実なビジネスモデルだ。FON は複数の重大な問題に直面している」と Laszlo 氏は述べた。

 それにサンフランシスコやフィラデルフィア、上海などは、自治体が市全域で利用可能な無線LANのインフラ整備を進めているとも聞く。
 日本ではまだ展開されていないようだけど、伊藤譲一さんが支援者に名前を連ねているので、いずれ伊藤さん周辺の会社などから活動が始まるのだろうと思う。

日本のネットはコミュニケーションメディア-鈴木謙介氏

 気鋭の社会学者、鈴木謙介さんに日本のメディアの今後について語ってもらった。
 世界一安いブロードバンド回線が急速に普及した日本。その中で音声や映像といったリッチコンテンツを載せることができるのではないか、ネットは新聞、テレビを越えるマルチなメディアになるのではないか、という期待が高まっている。
 しかし鈴木さんは、日本のネットはリッチコンテンツを載せる媒体としてよりも、リアルな社会の中の娯楽や情報を仲間と消費するためのコミュニケーションツールとしての役割が大きくなるのではないか、と予測している。そしてその役割を果たす主役はパソコンではなくケータイになるだろうと言う。
 またそう考えると、特定の産業に特化したSNSなど、付加価値の高い人と人との出会いを支援するコミュニケーションツールなどが、今後有望なメディアビジネスになるかもしれないとしている。

「鈴木謙介氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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拘置所内ホリエモンの企み-神田敏晶氏

 神田敏晶さんはホリエモンと親交があった上、セグウェイに乗った交通違反で東京拘置所に入っていた経験もある。非常にたいくつな拘置所内でホリエモンは何を考え、なぜ署名を拒否しているのか。神田さんに解説してもらった。

「神田敏晶氏インタビュー 第4回音声ファイル」


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「Riya」が織り成す不思議な体験

米国の写真の整理・検索サービス「Riya」が注目を集めている。
画像認識技術によって人の顔などを自動認識できるというのがこれまでの写真アルバムサービスより優れている点。認識した顔に人の名前をつければ、次回から同じ人の顔を認識する。認識に間違いがあれば手直し可能。名前に加え、日付や場所などの情報をタグづけすれば、写真の整理が格段に便利になる。
ちなみにRiyaのサイト上の「将来ビジョン」によると、同社の目標は、あらゆる瞬間、訪れたすべての場所、会ったことのあるすべての人に関する記憶をリカバリーできるようにすること。

smartsamplethumb
わたしの知り合いに美崎薫さんという人がいて、とにかく写真を撮りまくっている。前回お会いしたときは、わたしの写真を手始めに、出てきた料理の写真なども撮っていた。それをすべてスマートカレンダーというソフトに記憶させカレンダーに表示させるということをやっている。過去の何月、何日と日付を入力すれば、どこでだれと会ったか、何を食べたか、という記憶が写真とともによみがえってくるという。「不思議な感じなんです。過去の出来事を懐かしむという感じじゃなくて、過去の記憶のレール上で思考するという感じ。過去と今を並列で生きるって感じなんです」というようなことを語っていたのが印象的だった。過去が過去ではなくなる感覚って、どういうものなのだろう。幾つもの過去と今を並列に生きる感覚って、どういうものなんだろう。
Riya上では、自分で撮った写真だけではなく、他人が撮った自分の写真も簡単に検索、整理、表示される。自分と自分の知り合いで作る美崎さん風スマートカレンダーなわけだ。
すべての人が過去の体験を瞬時にリカバリーし、今と並列に生きるようになれば、人の人生はどうなるのだろう。時間が一方向に流れるという感覚はどのように変化するのだろうか。

Riyaのビジョン
Riya is more than photo search. Our goal is to help you find every photo of yourself on the web. We want to help you recover every moment, every place you've been and all of the people you've met along the way.

InternetWatchの記事

画像認識技術によって画像の中にある人間の顔や看板などに書いてある文字が自動的に認識され、暫定的にタグが付けられる。このタグが間違っている場合は、 Riyaに学習し直させることができる。これによって、例えばパーティーなどで家族や友人がさまざまな組み合わせで写っている写真でも、適切なタグを自動的に付けることが可能になる。学習効果が正しければ、後で新たなパーティーの画像をアップロードした際に写っている人が自動的に認識され、タグまで付けてくれる。また、画像が表示されてる状態でマウスカーソルを上にかざすと、認識した人の顔や物体などに付けられたタグが表示されるので、そこで手動でタグを直したり、タグを削除することもできる。

英語だけど使用方法のツアー
はてなの近藤社長の日記でも取り上げているが、かなり使えそう。
画像認識技術も進歩したものだなあ。

メディアの今後-神田敏晶氏

 神田さんはあちらこちらで「テレビの未来」というテーマで講演なさっているようなので、ズバリその話題を振ってみた。わたし自身、興味深かったのはワンセグの解説部分。ケータイの普及率の2、3割がワンセグの地上波デジタル放送を利用するようになると、それはかなりの人口になる。しかもケータイに少し手を加えるだけで、だれがどの番組を見ているかという実数を把握できる。視聴「率」ではなく、視聴者「数」が得られるわけだ。これはマーケティングを大きく変えるかもしれないと神田さんは言う。

「神田敏晶氏インタビュー 第3回音声ファイル」


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参加型ジャーナリズムの今後-神田敏晶氏

神田敏晶さんは、自らのブログでジャーナリスティックな活動をする一方で、ライブドアPJ、JANJANなどの参加型ジャーナリズムのサイトに登録している。参加型ジャーナリズムの第一人者といってもいいかもしれない。神田さんにとっての参加型ジャーナリズムはどのようなものなのかを聞いてみた。

「神田敏晶氏インタビュー 第2回音声ファイル」


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世界最小のデジタル放送局-神田敏晶氏

神田さんって何者なんだ!写真を見れば髪の毛を白?に染めている。単なるイロモノ?(失礼) しかし書く文章はすばらしく、何度か感動させられたことがある。ただ者ではない。会ってみたい。話がしたい。そんな思いが高まっていた。
最初にお会いしたのは、米国の参加型ジャーナリズムの提唱者ダン・ギルモア氏が来日したとき。でもパーティの会場で、ちらったお顔を拝見しただけで、ゆっくりとお話できなかった。
今回は「あんただれ?」「どうやって生計を立ててるの?」といった失礼な質問を連発させていただいた。神田さん、ごめんなさい!
神田さんのブログKandaNewsNetwork

「神田敏晶氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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マスメディアの終わりの始まり-R30氏

 人気ブロガーのR30さんが今回のゲスト。今回はマスメディアの今後についてお話をうかがった。情報のパイプの付加価値が低減する中で、マスメディア企業はブランド力が残っている間に読者、視聴者との対話を始めるべきだというR30さん。徳力さんから「湯川さんとR30さんのメディア論、ネット論を聞いてみたい」と言われたので実現した対談だが、お互いの認識がそう違わないため、激論という感じにはならなかったけど・・・。

「R30氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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サーバビジネスと日本版SOX法

 最近はウェブ周辺の話題が多かったが、日本のIT産業にとってハード機器の分野は非常に大事な部分。日本のハード機器産業の現状はどうなっているのか。よく耳にするようになった日本版SOX法とは。このブログとポッドキャスティングのスポンサーになってくれている富士通のサーバシステム事業本部の武居正善さんに話を聞いてみた。

「武居正善氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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武居さんを取り上げているIT系ネットメディアの記事
ZDNET
日経BP

それではやはり人間はみな表現者である

インターネット時代には一億総表現者になると言われたが実際にはブログをやってのは数百万人程度だし、ビデオを自分で撮影してネットにアップする人間は一握りしかいない。やはり人間には情報の発信者と受信者がいて、ほとんどの人は受信者でしかない。双方向、対話を目指した新しい媒体といえば聞こえはいいが、そんなものうまくいくわけがない。
そう主張する人がいる。
本当だろうか。本当にほとんどの人は一生を通じて受信者でしかないのだろうか。
僕は、本来人間というものは自分自身を表現することに喜びを感じる生き物だと思っている。自分自身を表現した物を、他人が見て聞いて読んで食べて使って、表現したかったことを理解してくれることに喜びを感じる生き物だと思う。理解した人からのフィードバックを受けて、その人とつながることに喜びを感じる生き物だと思う。
多くの人が表現しないのは、表現の喜びを忘れているのか、表現の道具の使い勝手が悪いからだろう。ホームページ作成ソフトよりブログのほうが使い勝手が少しよくなっただけで日々の出来事をつづる人がこんなに増えたように、今後ツールが改良されればさらに多くの人が情報を

発信するようになると思う。
それに不特定多数の人に向けた情報発信だけが情報発信ではない。身の回り人だけに向けた情報発信も情報発信である。電車の中で熱心にメールを打つ人の多さをみても、人間の情報発信欲求の高さを感じることができる。
やはり人間は情報発信が好きな生き物なのだ。これからの技術開発、ビジネスは、人間が受信者ではなく発信者であるという前提で進めるべきだと思う。

日本はグーグルとどう戦うべきか-御手洗大祐氏

mitarai_006 ニュースの検索結果を集めてくればグーグルニュースというニュースサイトができて、ヤフーデイリーニュースやアサヒ・コムと競合している。ショッピングサイトの検索結果を集めてくればフルーグルというサービスになり、eコマースサイトと競合する。
 グーグルはいろいろなビジネスの領域で他のネット企業の脅威になっている。
 これから日本のネットビジネスは、グーグルの脅威にどう対抗していけばいいのだろうか。
 前回に引き続き、御手洗大祐さんに聞いてみた。

「御手洗大祐氏インタビュー 第4回音声ファイル」


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次のグーグルは日本からも出てくるか-御手洗大祐氏

日本からはグーグルのようなベンチャー企業が出てくるのかどうかの議論。日本からはしばらくはグーグルほど影響力を持つような企業は出てこないだろうというのが僕の主張。御手洗さんは、日本にもチャンスはあると反論している。また今回は話題のYouTubeを使って試験的に御手洗さんのビデオをアップしてみました。

「御手洗大祐氏インタビュー 第3回音声ファイル」


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オンライン広告の課題-御手洗大祐氏

mitarai_005前回のポッドキャストは、御手洗大祐さんにメディア企業の未来について語ってもらったが、今回はそのメディア企業の未来を支えるオンライン広告の動向について。
オンライン広告市場は拡大しているのだが大きな広告主からの広告出稿を受け付けることができるだけの大きな媒体はヤフー以外に存在しない。広告が既存媒体からオンラインに移行する中で、やはり有利なのはヤフーではないか、という話や、小さな媒体を取りまとめる技術や仕組みが必要なのではないか、という話が出た。

「御手洗大祐氏インタビュー 第2回音声ファイル」


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メディアの近未来像-御手洗大祐氏

mitarai_002株式会社日本技芸の代表取締役社長の御手洗大祐さんが今回のポッドキャスティングのゲスト。御手洗さんといえばCNETジャパンの元社長。ネット上のメディア系ビジネスに関してはオピニオンリーダーの一人だと思う。

「御手洗大祐氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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 御手洗さんとは1年半前ほどに一度、メディア産業の未来について情報交換させていただいたことがある。スターバックスで何と、3時間近くも話し込んだ。そのときはメディア産業の近未来像がまだよくみえていない、というようなことをおっしゃってたのだが、その後、近未来像は見えるようになったのかどうかを聞いてみた。
御手洗さんのブログ Log The Endless World

【御手洗語録】

  • インターネットはコンテクストのメディア。 コンテンツをどうつなげていくことが大事。自分の書いたものにだれかが反応してくれて新しいコンテクストができたり、新しい発見があったりする。メディアとしての本質がそうであるならば、それを生かしていかなければならない。自分たちの持っているものをある程度オープンにして、コンテクストが作られるようにしていったほうが、最終的に自分たちが得るものは大きいのではないか。
  • 情報ソースを起点にしてそこからさらなる情報を探していくというスタイルはなくならない
  • メディア産業は斜陽産業。どうリストラしていくか。まずリストラしてから。
  • 外部の情報発信リソースとどうつながっていくか。
  • 従来のメディアの発想ではなく、インターネット産業、新しい情報通信産業という発想で

今後の予定

 取材交渉の過程などもできるだけオープンにしていきたいと思っています。現在収録済みインタビューは、株式会社日本技芸の御手洗大祐社長と、富士通の武居正善氏。インタビューの約束が取れたのは、R30氏(13日)、鈴木謙介氏(17日)、ホットリンクの内山幸樹­氏(9日)、リンクシェアの花崎茂晴氏(20日)。交渉中はKNN神田氏、ソフトバンクの孫氏、ミクシィの笠原健治氏です。ご意見、ご希望をいただければ幸甚です。

機能連携がスムーズに-渡辺聡氏

 前回に引き続き、ITコンサルタントの渡辺聡さんとのネットセミナーからの抜粋です。今回はweb2.0とかmush upと呼ばれるような事象について渡辺さんのご意見をうかがいました。ネットセミナーでは質問も寄せられたのですが、アフリエートなんかに関する質問にも答えています。

「渡辺聡氏インタビュー 第2回音声ファイル」


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出遅れた件について

 この週末は家族と今年最初の潮干狩りに出かけ「これで今夜はあさりバター三昧だ!」と喜んでいた間に、ブログ界隈はソフトバンク・ボーダーフォン騒動で盛り上がっていたのね。R30さんのまとめ記事を中心に、いろいろなブロガーのエントリーをようやく読了いたしました。感想は、みなさんすごい!の一言。以前、日本のブログ界には専門家のブロガーが少な過ぎると嘆きのエントリーを書いたことがあるけれど、どうしてどうして。結構専門家の方がすばらしいエントリーをあげているではないですか。マスメディアよりブログのほうが優れているという例を挙げてくれ、とメディア企業の人に問い詰められることの多い僕ですが、今回はブログのほうが読み応えがあったように個人的には思いますデス。
 最後に感想をひと言。方向性は多くの人の分析通りだと思います。ソフトバンクの戦略はその方向をこれまでも目指してきたんだと思います。今回の買収が成功すればそれが加速されるのかな、ということでしょう。ソフトバンクはヤフーやボーダフォンの本家とも提携強化していくようなので、今後グーグルとどう戦っていくのか、ということが興味深いですね。

グーグルが独自インターネット?「メディア・パブ」より

 「IT潮流」を探る上でグーグルに注目しておくべきだと思う。しばらく忙しくてほかのブログを読む暇がなかったんだけど、久しぶりに「メディア・パブ」を読んだら重要な話がいっぱい載っていた。
 グーグルが自分たちで既存インターネットとは別の第2のインターネット構築を考えているという話は、やはり注目すべき。過去に何度もうわさにはなっているのだが、どうやら本当ではと思わせるような事態が幾つか起こっているようだ。
Googleの自前インターネット計画,うわさ記事が英Timesに
インターネットの父“ Vint Cerf”がGoogleへ,GooglNetを着手するのか?

まあ、グーグルがそんなことを検討していても、まったく不思議ではないけど。

ネットに先手必勝はない

 以前、「ネット先手必勝のうそ」というエントリーを書いたことがあるが、米Business2.0誌が「Start Last, Finish First」という記事で、後発組のほうが有利であると説いている。
 その理由として①オープンソースのソフトウェアを利用できる②オフショアの製造業者を利用できる③ネットを使ったマーケティングができる④ベンチャーキャピタルや投資家が潤沢な資金を投入する用意がある、などを挙げている。
 後発勝ち組の例としては以下の企業などを挙げている。

  •  先行するビジネスツール提供サイトのSalesforce.comを後追いするEntellium(使い勝手のよさ、早さ、安さの勝利)
  •  IT情報サイトSlashdotを後追いするDigg(アマゾンのレコメンデーション機能など、ほかの分野のネット企業が提供するサービスを積極的に採用)

やっぱネット事業に先手必勝はないんだと、あらためて思った次第。それだけ技術の進歩が早いということか。新入社員のみなさん、ネット大手に入社できたからといって人生安泰ではないですよ。

ネットは集中から偏在へ-渡辺聡氏

今回はCNETのブロガーとしても有名なITコンサルタントの渡辺聡さんにお話を聞きました。昨年秋に渡辺さんといっしょに出演したネットセミナーからの抜粋です。渡辺さんと話していると、この人はなんて頭のいい人なんだ、と関心することがよくあります。「切れ者」という表現がぴったりの人です。でもそういう公的なイメージとは裏腹に、個人的なお話をしていると結構お茶目な人で、関西人のわたしとは非常にウマが合います。そうそう渡辺さんは奥さんのことを「相方」と呼んでおられます。漫才師やないちゅうねん。過去のメールをみていたら渡辺さんと僕の間で、意味のない冗談のメールを何度もやりとりしておりました。やれやれ。
今回は、ネット上のビジネスが今どのように変化してきているのかというお話になっています。

「渡辺聡氏インタビュー 第1回音声ファイル」


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ダン・ギルモア氏の事業難航について

 米国の参加型ジャーナリズムの研究者ダン・ギルモアさんが昨年秋に来日した際に、彼が取り組んでいる市民記者型のニュースサイトの現状についてある程度の話を聞いていたのだが、やはりうまくいっていないようだ。ビジネスウィーイクが「Great Online Expectations Bayosphere wanted to reinvent journalism. Here's how the dream died」という記事にまとめている(英文、購読料を支払っていないと表示されないかも)。 「ジャーナリズムを作り直そうという夢がどのようにだめになったか」という見出しだ。

 ギルモア氏は、市民記者とプロの記者が1つになって新しいタイプの報道機関をサンフランシスコ周辺地域で作るつもりでいた。
 ビジネスウィークによると、その計画は次のような理由でうまくいかなかったらしい。

  • 記事の配信先を探すのに力を入れすぎた。結局どの新聞社も記事の配信を受けてくれなかった。
  • コミュニティー形成に力を入れるはずが、実際のオフ会は1回だけ。
  • ギルモア氏は自分のブログエントリーを真ん中に置き、他のユーザーのエントリーは目立たないところに置いた。

 これまでに何度も書いているけど、僕自身はこうした市民記者型ニュースサイトが今後盛り上がりそうにないと思っている。その理由として①ブログや掲示板など自己表現のツール、場が既に幾つも存在するから②「市民記者」という肩書きを与えることで書く気が出る人というのは人数的に限定されるから、などを挙げている。
 「ジャーナリズム」「記者」という言葉にこだわらずに、特定の問題意識を中心にした質のいい言論空間を作っていれば、その中でジャーナリスティックな活動が行われるようになるのではなかろうか。
 日本版オーマイニュースは「既存メディアの権威主義と戦う」という問題意識で運営される計画。それはそれでいいんじゃないだろうか。

メディア、モバイル、SNSの今後-伊藤穰一氏

 伊藤穰一さんのインタビュー最終回。メディア、モバイル、SNSの将来などについて話していただいた。


「伊藤穰一氏インタビュー 第4回音声ファイル」


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○湯川 私のいる分野というかメディアは、テレビを含め、新聞、ラジオはどう変わっていくと思いますか。
○伊藤 ジェネレーションが、まず2つぐらいあると思います。ウィキペディアというのがありますよね。みんなで書く百科事典。ある学校はそれをレファンスに使ってはいけない。誰が書いたかわからないし、いつ見るかによってもちょっと違うし、これはオソリティブではない。ブリタニカを使いなさいと。
 違う考え方で言うと、ブリタニカの情報は古いし、間違いがあっても直らないし、腐っている情報だという人がいる。あとは論文だと。論文だとプロのはアカデミックだと、誰の弟子で、誰がサイテーションして、どういうコンテキストかというと、この論文の信憑性や確度はすぐわかるじゃない。でもアカデミックではない人が論文を読んでも、本当か嘘かわからない。2割のサイエンティティックスタディというのは嘘    だから。そうすると、消費する人が見ている人によって違うと思うのです。
 ウィキペディアのことをよく知っている人は、ディスカッションを見て、ヒストリーも見られるし、どのようにウィキペディアができているかと理解していれば、ものすごく上手に使えると思うの。それが普通の百科事典だと思うと間違えるかもしれない。だから、リテラシーの問題もあると思います。
 僕が思うのは、新聞に慣れている人は、新聞がいいと思う人がいっぱいいると思うのです。ブログに慣れたり、コンバセーションメディアに慣れたい。コンバーセーションは質問もできるわけです。「これ違うと思う」と言ったら、「ああ、そうか」と返ってきて、云々かんぬんやっているうちに、自分が納得いく事実が得られるわけです。質問をしてもいいということを知らなければ使い方を間違えるわけでしょう。そういう意味でいうと、マーケットシェアのシフトがあるにしても、両方ある程度残るかなと。うまくいくとシンクロしてくると思うのです。
 この間のCNNも僕のブログを読んで、書いたことによってIサイトでインタビューしてくれたりしたし、もっとそういうのを上手にプロセスしてマスコミに出していったり、マスコミから出来ているものを、またブログ側が噛み砕いたり、僕はすごく健全な関係が生まれてくると思うのですが。
○湯川 この話題は結構いろいろな所で話をして、アメリカではコンシューマー・ジェネレーテッドメディアというのが出てきて、ウィキペディアがあって、盛んだし、オープンソース・ジャーナリズムがあってという話をすると、それが日本ではあり得ないという人が9割以上いるのです。
 なぜかというと、情報というのは金が絡まないと出てこない。ジャーナリズムをやろうという思う人などは日本ではいないよと。草の根ジャーナリズムなどは日本では絶対ない。だってお金が絡まないからで、お金が絡まないと、そんなの書く気にならないというのが99%なのです。
 アメリカ人というのはジャーナリズムに燃えていたり、民主主義に燃えているじゃない。だから、社会を良くするのだという思いで発言したり、活動したりする人も多いのですが、日本は民主主義にあまり燃えていない。
○伊藤 でも2チャンネルは流行っているよね。
○湯川 悪口などは言うけれども。
○伊藤 でも悪口だけではないよね。悪口もあるけど。でもうちも家を買うときも2チャンネルで村の話を読むと、いろいろなことが書いてあるわけだよね。NTTはまだADSLがなくて云々で、こういう理由でとか、一応みんな自分の思っていることを書くのは嫌ではないし、ブログも日本で伸びているわけです。昔から日本は「うちは違う」と言って、違わないのが多くて、最近はあまり信じていないのだけれども。
○湯川 結構そういう反論はあるのだけど、僕自身もそう思っていて、発言しない国だと。そんなことはなくて、発言したいと思うし、社会のことを思っていない人が多いと言うと、そんなことはない。やはり社会を良くしたいと思っている人も多いし、ほとんどの人が実はそう思っていて、自分の子供たちのためには、いい社会にしたいなと思っている人が大半だと思うしね。
○伊藤 そうだよね。僕の個人的な意見で言うと、日本の国民をみんな甘く見ていると思うんだよね。すごく単純に言うと、これは自分で調べたわけではなく、ある経済学者から聞いたのですが、いちばんバブルが弾けたときでも、ほとんどの土地は個人の手から離れているのです。個人はもう売ってしまって現金になっているわけです。会社は損をしているけれど、すごく損をした個人もいっぱいいるが、そうでもないのです。個人ベースでは、マンションを買ってしまって損があるなどというのはあるが、数が少ないと思うのです。例えば、アメリカに比べてバブルで個人的にすごく損をした個人とか。日本の個人のお金の入れ方は変だけど、それは経済が変で、結構合理的にやってきているのです。何となくチャンスさえ与えれば、日本国民はちゃんとやると思うのです。日本人はこうだ、ああだと決め込んでしまっていると思うのです。僕はパソコン通信時代からネットをやっているのですが、オフ会とか行ってもINのときのピープルとかでも、やりたいし、喋りたいし、思っている人たちはいるのです。サラリーマンになってしまった人たちというのは、非現実的な世界にずっと生きてきてしまっているから、やる気がない人が多いのかもしれないが、そうではない人たちはまだ行けるのではないかと思うのです。
○湯川 ウィキペディアが日本でそれほど盛り上がらない。
○伊藤 まだ盛り上がっていないね。ウィキペディアも国でタイミングがそれぞれあって、盛り上がり方があると思うのだけど。
○湯川 まだ盛り上がるのかな。まだということはこれから盛り上がるという期待。
○伊藤 僕は期待はしているけど、わからないけどね。というのは、国によってほかのものがあると、そちらにアテンションが行ってしまったりするから、日本というのは携帯が動いてしまっているから、あまりパソコンに向かって時間を潰す人が少ないと思うのね。携帯文化というのは、電車の中でやるし、ベッドの中でプライバシーがあるわけじゃない。家の大きさと通勤で、エネルギーがどんどんモバイルに行ってしまうと思う。そうすると、いまのウィキペディアの感じでは盛り上がらない可能性がある。
 韓国などでは、オーマイユーズがあるから、ブログが流行らないのも1つの理由だと思うし、それぞれ文化によって。これが国民性というよりも、家の形とか。
○湯川 ……とか、そういう所の影響のほうが。国民性はそれほど違わないのではないかと思うのだけれども、やはり人間は人間みんな同じだと思うので。おっしゃったように通勤の距離が長いからノートパソコンが小さいとか、そういうのは絶対あるわけですよね。ですから、日本の住環境、通勤からモバイルに行っているのですが、そうなると、アメリカの先行事例が適応しないのです。
○伊藤 ちょっと違う問題になるかもしれない。
○湯川 ちょっと読めないところがあるではないですか。モバイルはこれからどうなるのか。モバイルというのは打つのに結構時間がかかったり、テキストメッセージが短かかったり、送れる人数が数人になったりとか、ネットの中で閉ざされた環境ですよね。そうなるとオープンなインターネットとは全く違う。インターネットはインターネットなのですが、シマが違うところになってきますよね。これからそういうのはどうなっていくのか。それとも子供たちも会社へ入ったり、大学に入ったらパソコンに向かい始めて、パソコンのオープンの中に入っていくのか。
○伊藤 それはものすごく面白い問題で、僕もあまりいい答えがないので、自分はいま子供ではないので、どういう気持なのかわからないのですが、だからゲームは1つのチャンスかなと思っているの。ゲームは大きい画面を見てやる人たちもいるし、それをカスタマイズしてコミュニティ化されていくと、ちょっと勉強したり、イノベーションする意欲が出るかな。結局インセンティブがあれば、少し違うことをやると思うのです。
 今まではメールがパソコンのキラーアプリケーションで、メールは十分これでできてしまうから、そうではない次のキラーアプリケーション。だから、メールのためにパソコンにいるからブラウザーがあって、こうなっていったと思うのだよね。ゲームのために画面の前に行って、それで友達がいてというマルチユーザーゲームか何かで、もしかしたら行ける可能性もあると思う。
○湯川 どうもモバイルのほうが発展性がないというか、ユーザー・ジェネレートのほうの世界に結び付いていかなくて、小さい世界で終わってしまうのかなという気がする。
○伊藤 たぶんモバイルというのは、リアルワールドの一部で、サイバースペースではないのです。リアルスペースの中に通信が起きているというユビキタスのシステムだから、そうするとリアルワールドのスペースでイノベーションが起きる必要性があると思う。
 カラオケボックスの次が何か。それはモバイルを意識したお店のあり方や場のあり方が生まれてくると、そこでイノベーションが起きるかもしれない。そうすると、その場所の作り方やあり方の中に、もしかしたら若い子たちが考えてくれるかもしれない。
○湯川 では、モバイル自体は、メールというツール以上にはならない。
○伊藤 それはわからない。これはうちの妹がやっている研究ですが、メールの中身ではなくて、メールを使っていることによって、4、5人のプレゼンスを常時理解している。プレゼンスを接続しているツールがね。そうするとプレゼンスとは何なのと。プレゼンスをメディアとして考えると、どういうコンテンツがあるのとなってくるのではないかなと思うのです。それが政治的議論をするというのとあまりつながらなくて、でもコミュニティとはつながってきたり、アクションとはつながってくるかもしれないし、購売やそういうところにも影響が出てくるのではないかと思うのです。
○湯川 SNSはどう見ておられますか。
○伊藤 SNSのシステムを見ると、インターネットのミニチュア版なので、AOLに似ているのです。ホームページの小さいのがあって、メールもあって、アドレスブックがあるわけでしょう。あれはみんなやりたいことではあるが、全部シマにしてしまっているから、AOLなどと同じようなモデルだと思うのです。やはり中長期的にはオープンになって、分散型になって。だから、今のSNSというのは、インターネットになる前のメールシステムに似ていて、あのころもパソコン通信は流行ったじゃない。でもインターネットがきたときに、パソ通は下がってインターネットになったでしょう。それと同じようにSNSで証明されたのは、友達の友達で、ネットワーキングをコンピューターでやりたいと。でも、それはオープンスタンダードでいずれ来るのではないかなと思います。
○湯川 僕のSNSの見方は、インターネットがオープンではないですか。すべてをさらけ出さないといけない。それはリアル社会ではそうではなくて、人間というのはいくつも顔を持っていて演じているわけで、それをSNSで、このグループの人たちはこの自分を出してということでそれぞれ出していくというニーズが人間にあって、インターネットのようにすべて同じものを出しますというのは、ちょっとつらいから、もっと……リアルに近い形でSNSに入っていったのではないかと。
○伊藤 でもインターネットでも別にパスワードを作れるし、友達の友達しか見られないということはできるわけで、スタンダードをオープンにするかだけの問題なのです。だから、自分でもSNSのシステムを作って、この人たちしか見られないというのでできる。文化的にオープンだったから、こういうニーズがあるというのを見せるには良かったが、それは必ずしもアーキテクチャーをクローズでやる必要はないのです。情報はクローズであるということは意味があると思います。
○湯川 アーキテクチャーはオープンになるでしょうね。それはグリーとミキシがいずれつながるだろうし、全部つながっていくのだろうと思いますけれども、その中で文化としてはクローズドを持ちたい。
○伊藤 それはニーズは明らかにあると思います。
○湯川 それに携帯というのはつながってくるのですか。
○伊藤 どこかでつながると思いますがね。ただ、プレゼンスは必ずあると思うのです。だから、自分の友達の友達が、いま近くにいるかとか、自分の友達の友達が、最近いいと言ったラーメン屋さんを携帯で出してくれとか、そういうリアルタイムとオンラインの関係性というのは、すごくバリューだから。ただ電話をやっている人たちというのは、オープンネットワークの人たちではないから、そこのギャップ、利用者のギャップが大きいと思うのです。
○湯川 わりとSNSに近づくのかなという感じはありますね。
○伊藤 近づくと思います。電話のアドレス帳などは基本的に電話会社はすごくガードしているのです。電話のアドレス帳になかなかアクセスさせてくれないと思うのです。そこが結構ネックになると思います。
○湯川 電話会社とデータ会社という事業者が違うので、そこに壁があるので。
○伊藤 電話会社はユーザーは自分のものだと思っているからオープンにしようとは思わないと思う。
○湯川 そうなってくとSNSと結び付きが難しいかもしれない。
○伊藤 難しい。電話会社は基本的に端末を通じて消費者にデータ通信を売っていると思っているわけだから、あまりSNSのああいうのとは違うビジネスモデルだと思っているからね。
○湯川 まだまだ4時間でも5時間でも話したいのですが、時間になりました。ありがとうございました。

【感想】確かにメディア消費の形には世代の差というのがあると思う。僕の「ネットは新聞を殺すのか」という本にしても、「こんな時代は絶対にこない。突拍子もないことを書きすぎ」という反響と「既に起こっていることを書いている。古すぎる」という反響の2つがあった。ほんとうに不思議。この2つの層はこれからも存在し続けるんだろうなあ。伊藤さんの言うように、情報をコンパクトにまとめた従来の媒体と、すぐに質問できる新しい媒体の両方を使い分けるようになるのかも。そうすればうまくシンクロする。
 僕も伊藤さんも人生の大半